チート中のチート
本日3話目です。
「まず、先に言っておく!
頭がおかしい訳じゃないからな! 残念な目に見ないように!!」
「はぁ……」
「頼むぞ、絶対だぞ! 泣くからな!」
そんなに変な事を言う気なんだろうか?
「大丈夫ですから、話してください」
「よし。では話そう。
実はさ、動物と同じように、星も生きてるんだよ……はい! 何言ってんだっていうその目を止めろ!」
「だ、だって……」
「俺も最初はそう思ったさ! でも神様が言うんだもん! 信じるしかないでしょうよ!
しかも俺の携帯電話に電話してくるんだぜ! どうしようもないだろ!」
「わ、判りましたから、そんなに迫ってこないでください!」
「とにかく、星にも意識があると思ってくれ。
で、今居るこの星にも当然意識がある。それが今の電話の相手だ」
う~ん、納得出来ないな。
あっ、あれか。
日本に居た時に、偶にテレビで見たCMみたいなの。
ほら、地球が温暖化で暑がってるとかなんとか。
あんな感じ?
「でな? その星が君達を見守ってあげるってさ」
「はぁ……。よく判りませんが、ありがとうございます?」
「いや、結構凄い事だぞ?」
「そうなんですか? どんなメリットがあるんです?」
「う~ん……そこに付いては、俺も詳しく知らないんだよ。
多分だけど、敵対する者が勝手に自滅する程度じゃない?
大陸が無くなるとか、それほどの規模の事は無いと思うよ?」
「「大事だよ!!」」
何それ! 無茶苦茶チートじゃないか!
だって、知らない間に敵対者が居なくなるんだろ?!
特に今の俺は、アチコチに逆恨みされてるからな。
そいつらが自滅して居なくなるんでしょ?!
……本当ならね。
「マジですか?」
「うん。ま、後は地震が起きても君達だけは無事とか。
災害系には強いんじゃないかな? 自分の地表で起きる事象だし」
「軽く言ってますけど、無茶苦茶ですよ?」
「……そうだね。俺も言っててそう思ったわ。
ま! 気にしないでよ! 知らない間に起きる事だから気づかないって!
さて、能力の話に戻ろうか」
「流さないでくださいよ!」
「いやだって、君達と星は話せないんだよ? 知った所でどうにもならないだろ?
そうそう、見守ってくれてるからって、調子に乗らないでね」
「……乗りませんけど、理由を聞きたいです」
「え~、判るだろ? 過保護の親じゃないんだから、調子に乗れば見捨てられると思うぞ。
見捨てられた事も知らずに、敵を作って回ってたら……後は判るでしょ」
あっ、死に一直線だ。
ちゃんと自重しよう。
自重なんて、初めて思ったな。
ラノベでは当たり前なんだが。いや、あの人達は言うだけで自重しないか。
違うな。あの人達は自分ルールでの自重だ。
他人から見て自重してないと思われても、自分がしていると思えばセーフのヤツ。
俺の場合はマジだ。死に直結してるから。他人から見ても判る自重が必要。
「星の話はもう良いだろ。後はタクヤ君の能力の話をしようぜ!」
「つまらない話を切り替えるような言い方!」
「で、どうしたい?」
「スルーされた!」
「いや、君の能力なんだけどさ。今、良いのを閃きました!」
どうしても話を替えたいらしい。
疲れてきたし、もうそっちの話で良いわ。
リョウさんも星の話から驚きすぎて止まってるし。
「何を閃いたんですか?」
「この世界の魔法はさ、精霊が必要でしょ?」
「そう聞いてます」
「まぁリョウ君達は違うけどね。
だから、精霊に好かれるようにしてもらおう!」
「はぁ?!」
「ほら、気に入ってもらえると魔法のレベルが上がるってこの資料にも書いてあるもん!
好かれれば、上がりやすくなるんじゃないかな!」
「資料? 本当にそうなんですかね?」
「うん! 多分! きっと! 絶対! おそらく!」
「どっちですか!」
「嫌われるより良いじゃないか!」
「そうですけど……」
「だろ? これで終了! 万事解決!」
「ええ~……」
面倒になったんじゃないよね?
次話は本日の20時に投稿します。




