城との交渉?
本日2話目です。
「助けるって言われてもな……」
「あっ、リョウ君達のはもう考えてあるから。
問題はタクヤ君だけだから」
「考えって何だよ?」
「俺が問題ですか?」
「え~と、同時に聞くのは止めてくれないかな。
まず、リョウ君達。君達は既にチート持ちだから楽なんだよ」
「楽? 手抜きしようってのか?」
「ちゃうがな。
ここの王様の前に神の使いとして姿を現しておいた。
で、君達の事を頼んでおいたから。はい、これ。身分証ね」
「ここの王に仕えろってか?」
「違うって。
身分は男爵扱い。ただし何の義務も無い。招集にも応えなくて良い。
税金も払わなくて良いけど、国からの給料も無し」
「……本当か?」
「そんなに都合良く、王や貴族が納得するかって事だろ?
大丈夫! OHANASHIしてきたから!!」
「『おはなし』ってとこが変に聞こえたぞ。
何をした?」
「別に特別な事はしてないよ。いつもの通り、ドラゴンで城に行って、謁見してきただけ」
「ドラゴンで乗り付けるのがいつもの事かよ!」
「力は見せておいた方が良いでしょ?
軽く見られると、利用しようとする者が必ず出てくるから。
神に逆らうとどんな目にあうか理解して貰うには、目に見える脅威が一番!」
この人怖い!
ドラゴンまで使えるのかよ。
で、それを使って国を脅してきてる。
そりゃ言う事聞くしかないよな。
この身分証を持ってるだけで、貴族とかに睨まれそうだわ。
「心配しなくても、王様とは一昼夜話しをしたから。
ちゃんと向こうも納得してるから。一応王都に行って顔見せだけはしておいてね。
偽物が身分証を持ってきても困るからさ」
「本当に大丈夫か?」
「ああ! 自信を持って言えるね!
なんなら、ドラゴンの鱗を賭けても良い! ウソだったら剥いで持ってくるから!」
「……判った。信用しよう」
「ふう。良かった。肩の荷が下りたよ」
「俺の問題は?!」
「おっと、そうだった。ははは、忘れてないよ?」
ヤバかった。
絶対に忘れてたぞ。
「彼らはね、チートがあるから自由に生活出来る。
冒険するも良し、城に仕えるも良し、商売するも良し。
身分は国に保証されているし、貴族扱いだから無碍にされる事も無い。
ただ、君はねぇ……。能力は多いけど、どれもチートじゃ無いんだよなぁ……。
どうしよう? どうしたい?」
「いや、考えてくださいよ! じゃ、じゃあ、俺にもチートください」
「ゴメン。俺、能力を与える権限を持ってないわ」
「え~……。じゃあ…………お金を貰うかな?」
「それでも良いけどさ、チートも無いのに大金持ってたら狙われるぜ? 大丈夫?」
確かに。
金持ちのザコなんか、狙われるに決まってる。
攻撃の当たりやすいメタルスラ○ムのようなものだ。
「う~ん、う~ん…………じゃあ、今持ってる能力のレベルを上げてもらう事って出来ますか?」
「どうだろ? どれか一つくらいなら可能かもしれないけど、全部は無理だと思う」
「そうですか……」
「どうしたものかなぁ…………あっ、ちょっと待って。星から連絡が来た」
星から連絡?
星って言う名前の人からの電話でもあったのだろうか?
福田さんはポケットからスマホみたいなのを取り出して、誰かと話してる。
その相手が多分、星っていう人なんだろう。
そのスマホを貰うか?
異世界でスマホって便利な道具って決まりがあるじゃん。
……もうテンプレは考えなくて良いのに、こんな事を考えてしまった。
「……えっ? マジで? それって良いのか? ……判った、ありがとう。じゃ~ね」
「何か驚いてましたけど、どうしました?」
「いや~、ビックリしたよ。星が見守ってあげるってさ」
「へ?」
何を言ってるのか、さっぱり理解出来ませんけど。
次話は、本日の19時に投稿します。




