熱さ?暑さ?
ステータス画面を開く。
----------------------------------------------------------
名前:真島卓也
年齢:21
職種:役者
レベル:22
経験値:888(2650)
HP:89(89)
MP:56(56)
筋力:44(44)
耐久:62(61)(+1)
魅力:35
称号:最低条件をクリアした男
能力:鑑定(Lv.3)・ステータスの説明書・入れ替え・取得経験値10%UP・経験値具現化
ポイント操作・クリアテンプレ閲覧・レベルアップ操作・話術(Lv.1)
魔法:水魔法(Lv.2)・火魔法(Lv.2)・土魔法(Lv.2)・風魔法(Lv.1)・時空魔法(Lv.1)
耐性:麻痺耐性(Lv.1)・毒耐性(Lv.1)・石化耐性(Lv.1)・寒さ耐性(Lv.1)・暑さ耐性(Lv.1)
熱さ耐性(Lv.1)
職種:狩人・商人・役者・ストーカー(登録中)
イベント:23/300
----------------------------------------------------------
うん、クリア数は増えてるな。
で、取得したのは…………『熱さ耐性(Lv.1)』?
持ってるけど? あっ?! 字が違う!!
詳細は? えっと、(悪役?公爵などの)令嬢が王子に振られる事で、「熱さ耐性(Lv.1)」を入手。
これは予想通り。
で、どんな耐性かと言うと、『熱めの風呂でも耐えられる。江戸っ子もびっくり』だと?!
だから、それは耐性じゃない! 我慢の話だ!
遊んでるな?! 絶対遊んでるだろ!!
見ろよ、学長を。
俺のステータスを見て爆笑してるぞ。
「そこまで笑わなくても良いじゃないですか」
「いや、隠してた職種がストーカーだとは思わなかったんでね」
「そっちか!!」
そう言えば黙秘してたんだった。
聞けば学長は鑑定魔法が使えるのだとか。
でも職種は登録してる物しか見えないんだってさ。
登録したまま忘れてたぜ……。チクショウ。
忘れないうちに職種を狩人にしておく。
もう役者の必要は無いからね。
そうしてると、ノックの音がした。
あっ、タヌキが帰ってきたのかな?
学長が「入りたまえ」と言うと、一人の女生徒が入ってきた。
タヌキを抱えた状態で。
「おや、どうしたのかね?」
「フォックスさんがまた先生に追いかけられてらっしゃったので。
助けてさしあげたら、こちらに行きたいと仰られまして」
またとは? あぁ、全校集会の時の先生かな。
あの日のタヌキは逃げ出してきたんだよな、確か。
で、また見つかったので逃げてたと。
監視の仕事しろよ。
「おいおい、隠密の能力あるんだから使えよ」
「使ってましたよ! 多分あの先生はタクヤさんと同じで狩人なんだと思います。
レベルが高いので、隠密を使っていても発見されるんでしょう」
「学長、そういう事ってあるんですか?」
「うん。狩人の能力に『発見』という物がある。
『隠密』を使っている者を発見する能力だ。獣は『隠密』を持っているのが多いからね。
まさに狩りには必要な能力だねぇ。って持ってないのかい?」
「ええ。まだ取得してませんね……」
「あの~、タクヤ様は役者だと聞いていたのですけど……」
あっ……。そう言えば女生徒が居たんだった。
ヤベェ。バレちゃったよ。
「狩人なんですね?」
「は、はい。そうです。
ほら! 学校内を仕事とはいえ、狩人がウロウロしてたら怪しいでしょ?
だからウロウロしてても問題無い役者って事にしたんですよ。ね、学長?!」
「そうだ。用務員に狩人はなれないからな」
えっ? それは初耳ですけど。
まぁ向いてないだろうな~ってのは判るが。
「それならばお願いがあります!」
「へっ?」
「近い内に王都に帰る事になります。
その時に護衛をしてもらえませんか?」
王都に帰る?
あっ! 良く見れば、さっきの仕掛けた方の女の子じゃないか!
次話は4日の17時に投稿します。




