閃き
晩飯も食べ、風呂屋にも行ったので、もう寝ます。
と、ベッドに入った所で閃いた!
「タヌキ! 聞いてくれ!」
「……何ですか」
「あれだけ詳しいロリババ、いやRBBな人だ。
きっとテンプレが起きそうな場所とかも知っているに違いない!
そう思うだろ?!」
「……そうですね」
「明日、その辺も聞いてみようと思うんだけど、メモを見せた方が良いかな?!」
「……そうですね」
「もしかしたら、学校内のそういう場所にも案内してくれるかもな!」
「……そうですね」
「く~、高まってきたぜ! どうしようか!」
「寝てください」
「……はい」
翌日。
言われた通り、朝飯を食ってから学校に行く。
生徒よりも先に行かないといけないと思ってたが、ゆっくり来れば良いと言われてたのだ。
だから朝飯を食べて、少しお茶してから学校へ。
門の所に兵士さんにパスを見せると、OKのサインが出た。
そのまま入ろうとしたら、違う兵士さんがやってきた。
どうやら案内してくれるらしい。
学長室なら知ってるけど、違う場所に行くようだ。
連れられてきたのは体育館。
えっ? いきなり実習ですか?
それとも紹介なく、体育館の清掃任務?
中に入ると、沢山の人! と言うか子供!
えっ?! 全校集会?!
段の上から学長が手招きしてる……。マジか。
しぶしぶ段に上がると、学長から全生徒に紹介された。
「今日から臨時で働いてもらう事になったタクヤ君だ。
臨時と言ったが、いつまで居るかは本人次第なので、用事がある者は早めにな!」
え~、その紹介はどうだろう。
確かに居るのも辞めるのも自由だけどさ。言わなくても良くない?
でも生徒も大した反応をしないな。
こういうのって慣れてるのだろうか?
「それと、タクヤ君の友人?従魔?ペット?のタヌキのフォックス君だ。
タヌキだからとバカにするなよ? 人語を理解するぞ。しかも喋るし」
そう言いながら学長は、俺のリュックからタヌキを引っ張り出した。
俺の時とは違い、生徒がザワつく。
何だろう、ちょっと悔しい。
そんな事を考えてたら、一人の先生らしき人から声が上がった。
「人語を理解し喋る動物ですか!
そのような動物に出会ったのは4匹目です! 調べたい! 是非とも調べたい!」
何か目が血走ってて怖い。
マッドサイエンティストな感じがプンプンする。
関わりたくない人だわ。
「タクヤ殿と言われましたな! どうか調べさせてもらえないでしょうか!!」
「どうぞ」
「タクヤさん??!!」
タヌキ、頑張れ。
俺は関わりたくないんだ。
案外楽しいかもしれないぞ?という目で見送っておく。
憎しみの籠もった目で睨み返されたが。
俺たちの紹介はこれで終わりだそうだ。
他の先生方の並んでいる所に、俺も並ぶ。
その後、全員で校歌っぽいのを歌って解散となった。
ま、知らないので俺は口パクだが。
そのまま学長に連れられて、学長室へ。
「今日は午後から時空魔法の授業があるから、それには参加してもらう。
それ以外は、そうだなぁ。うん、購買で働いてもらおうか。どう?」
「いや、良いんですけどね。ネコババするとか考えませんか?」
「するの?」
「いや、しませんけど。会ったばかりなのに、そこまで信用して良いんですか?」
「君は魔法とか色々知りたいんだろ?
小銭をネコババして、知る機会を失うような事はしないでしょ」
確かに。知識はお金では買えないからな。
それにお金には困ってないし。主に商人さんに頼りっきりだけど。
いや、ネコババしないですけどね。
「あっ、そうだ。テンプレが起きそうな場所とか知りませんか?」
「唐突になんだい? それと、言ってる事が理解出来ないんだけど?」
おっと飛ばしすぎたか。
俺はテンプレについて学長に、1時間かけて説明した。
次話は26日の17時に投稿します。




