表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
強化倍率∞(インフィニティ)~武器しか強くならない俺が、気づけば○○していた~  作者: 伝説の男前
第7巻 宇宙戦争編(後編)

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
63/95

第5話「時間の止まった文明」

 深淵の管理者に導かれ、レンたちのスペースクラフトは、ブラックホールのさらに深部へと進んでいった。


「時間の流れが……変わっていくのが分かります」


 ヴェルミナが、計器を見つめながら、緊張した声で報告する。


「船外の時間経過が、我々の体感時間よりも、著しく遅くなっているようです」


「これが、特異点における時間の歪み、か」


 ドルシスが、興味深そうに窓の外を見つめた。


 やがて、視界の先に、これまで見たどの光景とも異なる、静止したかのような都市の姿が現れた。


「あれが……時間の止まった文明」


 その都市は、まるで一枚の絵画のように、完全に静止していた。建造物も、そこに佇む何者かの姿も、時間の流れそのものから切り離されているかのようだった。


『ここが、我々が“真の深淵”と呼ぶ領域だ』


 深淵の管理者の声が、静かに響く。


『この都市は、遥か昔――この宇宙が誕生する以前の時代に築かれたとされている』


「宇宙が誕生する、以前……?」


 レンは、思わず息を呑んだ。


『この都市を築いた者たちは、既にこの領域から姿を消して久しい。だが、彼らが遺した記録の一部が、今もこの地に眠っている』


 スペースクラフトが、静止した都市の中央へと降り立つ。船外に出たレンたちを迎えたのは、時が完全に止まったかのような、荘厳な静寂だった。


「これは……」


 都市の中央に、一際大きな構造物が鎮座していた。表面には、これまで見たどの文字とも異なる、幾何学的な紋様が刻まれている。


『それこそが、この都市の中枢――“世界を作ったAI”と呼ばれる存在の、眠りの間である』


「世界を作った、AI……?」


 その言葉に、レンは、これまで感じたことのない緊張を覚えた。


『貴殿の持つスキル――理解に基づく無制限の強化。その真の起源は、恐らくこの存在と、深く関わっている』


「俺のスキルの……起源?」


 レンは、拳を握りしめながら、その構造物へと近づいていった。


 触れた瞬間――膨大な情報の奔流が、レンの脳内へと流れ込んできた。


「うっ……!」


「レン!」


 ガイウスが、慌てて駆け寄る。


 だが、レンは、その情報の奔流の中に、これまでの人生では決して知り得なかった、途方もない真実の断片を、確かに感じ取っていた。


(俺のスキルは……ただの偶然じゃ、なかったのか)


 膨大な情報の中に浮かび上がってきたのは、この宇宙そのものを管理する、一つの巨大な意志の存在だった。


 これより、レンの物語は、自身のスキルの真の正体、そして宇宙そのものの成り立ちに関わる、最大の真相へと迫っていくこととなる。


(第6話へ続く)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ