第一話 出会い
俺の名前は、将虎。
特に秀でた才能も無い、どこにでもいる中年だ。
これは、俺がこれまで体験してきた話。ヤンチャだった学生時代、仲間達と過ごした日々。そして、そこで遭遇した心霊現象の数々。
そんな俺の人生を、少し話してみようと思う。
まずは、中学時代まで遡る。
中学一年。
初めて学生服に袖を通し、そこで出会ったのが、月彦という男だった。
少し太い眉毛に鋭い目つき。三つの小学校が集まるこの中学で、月彦はすでに目立つ存在だった。
最初は気が合った。だが、お互い負けん気が強く、すぐに喧嘩になった。
ある日、俺は月彦に馬乗りになり、夢中で拳を振っていた。それでも月彦は、まるで効いていないような顔をしていた。
その時、直感した。
――コイツには勝てない。
同じクラスには、永士という男もいた。
背は低かったが、根性と男気のある奴だった。同じサッカー部に入った事もあり、いつしか一番の友人になっていた。
そして、もう一人。
月彦と同じ野球部に所属する、武司。
勉強は嫌い。部活もそこそこ。将来の夢はラーメン屋。
武司にとって、中学という場所は、退屈な毎日でしかなかったのかもしれない。
そんな四人で、特に大きな目標も無いまま、ダラダラと二年間を過ごした。
気づけば、俺たちは三年生になっていた。
三年になっても、後輩に威張るわけでもない。かといって真面目になるわけでもない。
人目を避けながら突っ張る、なんとも中途半端なヤンチャ坊だった。
だが、隠れて悪ぶっていても、結局そういうのは先生達にバレる。
そして、この頃からだった。
俺たちが、一生忘れられないような出来事に巻き込まれていったのは――。




