恭子と玲子 vol.143 懸命に欠伸を堪えている玲子。
「や~るね~、も~んちゃ~ん。この~、色男~。誰だっけ…???誰に似てるんだっけ…???」
智香子。
「ん…、佐藤健…。…ん…、はぁ…。」
少し、鼻水を啜りながら玲子。
「へっ???もしかして…玲子…、もんちゃんと一緒で、嬉しくって泣いてる…???」
玲子の右肩を叩いて智香子。
何故かしら…薄らと、瞼を熱くして玲子。
「も…、もん…ちゃん…。私…で…、良いの…???」
笑顔で夏輝。
「うん。お願い。」
「へへへ…。んじゃ…、お願い。」
玲子…、頭の中で…、
「…コウ…ちゃん…。」
何かしら…、寂しさを感じていた玲子。夏輝の顔を見ながら…、
「エヘヘヘ…。」
和人、
「良し。んじゃ~玲子。今夜は…おま…、とっとと寝ろ。」
「もう~和兄ぃ~、とっとと寝ろはないでしょ~。」
「はははは…。そっか…、そうだな…。ほいほい。」
そう言いながら、玲子の背中を押して…。
「おやすみ、玲子。」
智香子。
「うん、お休み、アン姉ぇ。」
そして翌日。夏輝、
「くくく…。玲子ちゃん…、大丈夫~???」
「…だ…、だい…、大丈夫…うん。……。」
そう言いながらも…、懸命に欠伸を堪えている玲子。
「そ…、そっか…。良し。……ん…???」
その割に…、玲子の顔が気になる夏輝…。
「…ん…???何…、もんちゃん…???」
「ね…む…そう~。」
「だって…、こんな朝早く起きたの…、何年振り…???」
「……、だ…ろうね~。」
玲子の顔を見ながら笑顔の夏輝。
そしてやがて、賑やかな声が聞こえてくる。
白い息を吐きながら玲子、
「うわっ、凄~い。賑やか~~。」
「…だろ。」
「わわわ、凄~い。いっぱ~い。」
「はは…、うん。」
「見て見て、もんちゃん、これ~~。ピッチピチの魚~。キャハッ。凄い、凄い凄~い。キャハハハハ。」
いきなり夏輝の右腕に自分の左腕を絡める玲子。
何とも言えない笑顔で、
「ねねね、もんちゃん、これ…良い、良い。はは…。」
「だね~うん。」
「ヨッ、もんちゃん、オ~ッス。おはようさんだね~。」




