はちみつの可能性
※今回ははちみつが存在する事
できれば蜂の魔物が存在する事が前提のお話です
私の作品にはちみつなんていらないという方は
代りにテンプレ豚貴族に転生して甘い汁でも吸っててください
異世界で甘い物が食べたいと思った時
重要となってくるのは果実、もしくははちみつでしょう。
はちみつと言えば自然界最強の甘味を持つ物質
人間にとって古くから歴史を共にしていたものです
はちみつの用途といえば
・食用
・薬の材料(魔法薬含む)
・酒の材料
他にもいろいろあるでしょうけど
ひとまずはこのあたりから
食用に関しては言わずもがなです。
甘くて美味しいですね、香りも素晴らしい
スイーツ以外にも肉を柔らかくする効果があったり
隠し味とかその辺に仕えてとても便利です。
薬に関しては
はちみつの持つ殺菌効果を利用します。
巷でははちみつにそんなものは存在しないとも言われていますが
殺菌効果がある事前提で傷薬から飲み薬まで
あらゆる物に使えると思います、ほかの薬の材料や
その世界の固有植物がある場合はそれらと相談して
はちみつにどれだけの効果があるかじっくり考えてみましょう。
細かい事を気にしないのなら
良薬口に苦し→はちみつ入れたら甘くなる
→甘くて良い薬ができんじゃね?
というプラシーボ効果を使う方法もあります。
とあるゲームで薬にはちみつまぜたら効果が上昇した。
まあそんな感じですハイ
魔法の概念がある場合は
魔法薬の触媒として十分に効果を発揮できると思います
花の蜜より効果があるかどうかは作家さんのお好みでどうぞ。
ありがちな設定ですがはちみつには高密度の魔力があり
魔力(MP)の回復アイテムとして使うなんて事もできるでしょう。
お酒について
現実において世界最古のお酒というのははちみつで作るお酒
いわゆる『ミード』と呼ばれるものです。
作り方に関しては水で薄めたはちみつを発酵させる
さすがにこれだけでは失敗する可能性もでてきますが
大体この工程だけで作る事が出来てしまう比較的簡単な代物です。
※日本で許可なく自分で酒を造るのは法律で禁止されています
そんな簡単に作れるの?ちょっと作ってみるか!
なんて事は出来る限りしない事をおすすめします。
これを聞いてじゃあ梅酒はどうなんだ?となると話は逸れますが
・自分で飲むために使う
・アルコール度数が高いお酒を使う
・葡萄や米など酒の原料となっているものを混ぜない
この条件化なら問題はないそうです
度数が高いどうのこうのについては
アルコール度数弱いお酒で造るとお酒が別のナニカに変化する
その辺がアウトらしいです。
この事からはちみつ酒の場合は
アルコールを0から作るためアウトとなります。
このあたりの説明がややアバウトですが
あくまで今回ははちみつがメインの話なので
詳しく知りたい方は検索して調べてください。
今のところはちみつの便利性については説明しましたが
そんなはちみつを採取する養蜂文化が無い場合はどうするか?
養蜂文化は現実でも紀元前前と割と古代文明にまで遡ります。
なんとそんな時代から既に養蜂がされていたんですね
最初昔の人は蜂の巣を煙で燻して巣を横取りするみたいな
原始的な物を思い浮かべていましたが既に養蜂があったとは
調べていてびっくりしましたよ。
で、そこまで前置きした古くから存在する養蜂技術
それが無い場合、原因として考えられるのは
蜂が魔物、あるいは現実よりはるかに危険な生物であること
これにつきるでしょう。
蜂の魔物って平均的に言えばデカいですよね?
人間の成人男性レベル、あんなもので刺されたら
腫れるどころか穴が開いてしまうでしょう。
つまり巣もデカい
となるとはちみつが取れる量もデカい。
ちょっと単純な気もしますがそのくらいがちょうどいいんです。
仮にそんなデカさでどうやって花粉集めてんのか
むしろはちみつ作る花粉足りるのだろうか?
この辺作者も気になるとこですがたぶんツッコんだら負け
ケーキやチョコレート(カカオではない)が畑で育つみたいな
メルヘン性の強いファンタジーを書くなら話は別ですが
今日の小説家になろうにおいてはメルヘン性の強い設定は
あまり好まれていないようです、少し残念ですね。
で、そう考えると畑でケーキ育てるくらいなら
デカい蜂がたくさんはちみつを作ってる
そっちの方がリアリティがあると脳に錯覚させれば
あなたの世界にはちみつが供給できるようになるはずなのです。
どうしても説得力が欲しい!リアリティが欲しい!という場合は
蜂の魔物のサイズに合ったデカい花系の魔物を用意しましょう
デカい花があるならハチミツが沢山取れるだろうと単純ですが
少しだけリアリティ出てきませんか?
さて、そうするとはちみつを捕るために必要になってくる
攻撃性の高いミツバチの魔物が必要になりますよね?
スズメバチははちみつこそ食べますが作る事はしませんから
※作者は調べるまでスズメバチもはちみつを作ると思ってました
なんだか夢が壊れた気分です。
そこでモデルにちょうどいい生き物が現実にいます。
その名も『アフリカナイズドミツバチ』
ミツバチの中でも割と危険な種類ですが
地域によってはこのミツバチで養蜂がされています。
生命力の高さが買われているのだとか
その特徴について
・別名『キラービー』もしくは『殺人蜂』
・非常に攻撃的
・攻撃対象をどこまでも執拗に追い回す
・侵入者への警戒から敵対までの時間がものすごく短い
どこのモンスターなんだこいつらは
しかしその反面
・さまざまな理由で巣を放棄しやすい
・いかに凶悪だろうとミツバチである
・熱球攻撃ができない
と弱点があります
特に熱球攻撃ができないのはミツバチとしてかなり致命的で
その所為でスズメバチに簡単にやられてしまうらしいです。
※熱球攻撃とは?
スズメバチなどの外敵を取り囲んでおしくらまんじゅう
そこから自分たちの体温を上げて蒸し殺す技の事です。
小さい蜂ですら脅威となる状況でそれが巨大化
そのための戦力として冒険者が重要となってくるでしょう
上記のアフリカナイズドミツバチをモデルとするのならば
冒険者に与えられる依頼は
・放棄された巣からはちみつの採取(商人の依頼)
・村の近くに出来た巣から蜂を追い出す(村長の依頼)
・蜂の討伐(役人の依頼)
このあたりになり下に行くほど難易度が上がっていきます
この中で一番難易度が低いかもしれないはちみつ採取ですが
冒険者になりたての初心者に任せられるかと言えば無理でしょう
モデル通りであれば『どこまでも執拗に追いかける』
この部分、もし蜂が戻ってきた、あるいは発見された場合
村、および街にまで被害が及ぶ可能性がある。
そんな理由で経験の浅い、もしくはランクの低い冒険者に
蜂の巣採取の依頼を任せられないなんて事が考えられます。
蜂の魔物をどう倒すかはそれこそ作家さん次第になりますが
無難に煙や火を使うのがいいでしょう
サイズがデカい分現実の蜂より速度が遅く
また攻撃も当てやすいので煙で燻して出てきたところを
剣や槌で狩る、このあたりでしょう。
モデルのままであれば発見されずに巣を燻す事ができれば
蜂が火事と勘違いして巣を放棄しどこかへ逃げていく
戦わずにはちみつを手に入れる事ができるはずです。
ところで人間大の大きさの蜂の巣となると
普通にダンジョンかなんかにもなりそうな気がしますね
この辺も何かの設定に使えるかもしれません。
身も蓋もない話ですが
どうせファンタジーなんだから
「スズメバチがはちみつ作ったっていいじゃない!」と
開き直ってスズメバチをモデルに魔物を設定するのも
アリと言えばアリ、むしろそのくらい潔い方が好きです。
ただし巨大なスズメバチとか言う時点で
大災害クラスのヤバい生き物である事を認識しておいてください
その世界で養蜂されていない別の原因として
その作品の世界のはちみつに毒がある場合ですが
こればかりはどうしようもありませんね
毒無効スキル持った主人公がペロペロするだけで終わります。
あるいは最初から養蜂の概念が無かった場合ですが
現地民を「天才的だ!しゅごい」と失禁させるために
主人公が最初にはちみつを発見したことにしてもいいでしょう
作者はそんな作品読みたいとは思いませんが
こればかりは作家さんの好みですので何とも言えません。
逆にデカい蜂の魔物で養蜂する文化があっても面白そうです
たとえば魔物を使役する調教のスキルや洗脳・支配の魔法
そういったものが存在するのであれば
より安全なはちみつ採取の環境が出来上がるでしょう。
蜂の亜人という種族を作るのもいいかもしれません
意思の疎通が可能でさらには友好的であるなら
物々交換などではちみつが入手できるでしょう
彼らが何を欲しがるかは不明ですが。
・・ところで働き蜂って大体雌なんですよね
戦うのも働き蜂、はちみつの生成(蜜を口移しする)も働き蜂
そして普通のミツバチの亜人ならば熱球攻撃が・・
考えていてなんだか楽しくなってきましたが
趣旨が変わってしまいそうなのでここまでにしておきます。
さて、ここまで見てお気づきの方は入ると思いますが
はちみつの入手は現代知識をもった主人公でなくても可能です
中世ヨーロッパ風ファンタジーでも問題なく扱う事ができます
何と言っても古代ですからね
大陸が違うというのなら異国からの輸入品という事も出来ますし
それこそ我々日本人が好む『米』『醤油』『味噌』よりも遥かに
最初からこの世界にあったという根拠を作る事が可能です。
価格についてですが
人口
・人口が多いほど高価
酒
・その作品で飲まれている酒がはちみつ酒なら安価
・エール/葡萄酒と言った麦やぶどうの酒であればやや高価
・蒸留酒が普通に飲まれてる場合はそこそこの値段
地域
・蜂の生息地に近い森開拓村や街では安価
・逆に王都など都会では高価にする(流通による)
・白い砂糖がメインで普及しているならそこそこの値段
・エルフの生息している地域では安価(いる場合)
・ドワーフの生息している地域では高価(いる場合)
魔物
・蜂の魔物の討伐難易度によって変動
・蜂の魔物の生息地近くに別種の危険生物がいる場合は高価
・蜂の魔物のサイズおよびはちみつの採取量によって変動
・蜂の魔物が意思の疎通が可能で友好的であるかどうか
一例ですがこんな感じで作品の文化レベルに合った条件から
お好みで調整してみてください
平均で言えば砂糖よりは安く(少し高く)、多少値は張るけれど
平民でも手が届くくらいのお値段がちょうどいいでしょう
街に平民でも買えるお菓子屋さんなんかがあればベストです。
はちみつケーキ、パンに塗るはちみつ
はちみつのお酒、はちみつ入りポーション、はちみつ漬け
パッと思いつくだけでもこれだけでてきます
主人公が冒険者を目指すのならより入手はしやすいでしょう
もちろんそんな状態で砂糖が既にあったとしても問題ありません
はちみつにははちみつの役割がありきちんと分担できます
むしろ砂糖が安易に使えるのならばさらに快適な
異世界ライフを楽しめるのではないでしょうか?
あなたの作品に甘いはちみつ、いかがですか?
今回Wikipediaにて『アフリカナイズドミツバチ』
および『養蜂』のページから一部を引用しています。




