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ワールドプリズン 〜その監獄からは逃げられない〜  作者: HAKU
第四章 神造巨像

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27話 神が作った巨大人形

 前回のあらすじ

 ジルドが祭りにて、バグジアスが、男を1人食べてしまった件を話す。

 そして、バグジアスは『腸の発掘家』が現れたと、コウが言っていたことを話す。

 最後にギャラクが「殺人人形」から感じた不気味さを相談し、壊した人形の修復をバグジアスが引き受けて会議は終わったのだった。

 ここは人の少ない森深く。そこにぽつんとある酒場に、ゴロツキ達がたむろっていた。

 そこで酔っぱらい2人が喧嘩をし始めた。


「おいこら!さっきから、うるせぇんだよお前!!」


「あんだぁ!? お前、喧嘩()んのか!? ゴラァ!!」


 喧嘩をし始めた2人の男性を、眼鏡をかけた赤い短髪の女性が止める。


「お前ら、ええ加減にせぇよ。ウチの店で暴れたら、しょうちせぇへんで。」


 手を腰に当て、呆れた顔でそう言う女性に、酔っ払い達は突っかかる。


「うるせぇぞ!エルフィーネ!! お前は黙ってろ!!」


「そうだぞ!! この魔法ド下手エルフが!!」


 トゲトゲ頭の酔っ払いが、エルフィーネと呼ばれた店員を押し飛ばす。

 押し飛ばされた彼女は、怒りの表情を見せると、カウンターの下からマシンガンを取り出し、それを押し飛ばした酔っ払いへと向ける。


「お前、今なんて言うた?もう一回言うてみ?ウチの引き金軽いん知らんわけじゃあらへんよな?」


 そして、その銃口を客の耳へと突っ込んで叫ぶ。


「耳ん中に、鉛ぶち込んで奥歯ガタガタ言わせたろか!酔っ払い!!」


 彼女の怒りを聞いて、酔っ払い2人はすぐに、彼女に土下座をする。


「「すんませんっしたぁぁぁぁ!!」」


 それを見て、エルフィーネはマシンガンを自分の肩に乗せ、笑顔で言う。


「分かってくれたらええねん。みんな、仲良う飲もや。」


 彼女が、カウンターに戻ろうとした時、出入り口のドアが開き、ドアに付けてあった鈴が鳴る。

 エルフィーネが、ドアの方を向き、「いらっしゃ…」まで言って、客を確認する。


「おお!ズバクはんに、シャルやん!久しぶり!なぁにしとったん?」


 店に訪れた客は、ズバクとシャーロッテだった。

 シャーロッテが、エルフィーネの質問に返答する。


「よ!エルフィ!ちょっと面倒くせぇ奴らに絡まれてたんだよ。」


 頭を掻きながらそう言うシャーロッテに、エルフィーネが聞き返す。


「幽霊屋敷に行ってたんやったか?なんや。幽霊でも連れて帰ってしもたんか?」


 その質問に、ズバクが答えた。


「いや。まぁ、幽霊の嬢ちゃんとも出会ったには出会ったんだが…。

 実は、あの館に機関の奴もいてな。少し前まで、捕まってたんだよ。」


 ズバクの言葉を聞いて、客達が全員、ズバクや、シャーロッテに対して、臨戦態勢を取る。


「ほな、あんたらは何故無事で帰ってきとるん?」


 そう言って、2人を疑うように目を細めたエルフィーネに対して、ズバクは困ったように答える。


「ああ、いや。別に、俺達は機関の奴らのスパイとして、来たわけじゃないぞ。

 機関の奴ら、その館の調査をしていたらしくてな。一応、『奴らの調査を手伝った。』ってことにしてくれてな。軽い、事情聴取で済んだんだ。」


 ズバクは、頭を掻きながら、「ま、おかげで取った物は全部、奴らに取られたがな。」と苦笑する。


 彼の言葉を聞き、エルフィーネは笑顔を見せる。


「なんやぁ。そうなんか。

 けれど取られたっちゅう事は今、一文無しっちゅう事やな?

 あんたら、6兆トルのツケ、来週までに払ってくれんと、怪しい業者にあんたらを売らんといかんなぁ。」


 エルフィーネのその言葉に、シャーロッテがツッコミを入れる。


「いや、オレ達、毎回、ちゃんと払ってるじゃねぇか!!

 ここに来るのが久しぶりなのも、酒代を稼いできたからだっつうのによ!」


 彼女の反応に、エルフィーネは爆笑した後、2人に「んで、なに頼むん?」と、注文を聞く。


「いつものやつで頼む。」


 カウンター席に座りながら、ズバクがそう言うと、シャーロッテが、彼の隣に座りながら追加した。


「あと、なんか、儲けれそうな情報ね。ここ、酒はいまいちだけど、情報だけはピカイチだから。」


 彼女の注文に、エルフィーネが、笑顔で返す。


「酒やのうて、ガソリンを飲ましちゃろうか?ほんで、口やのうて、ケツからぶち込んで、『ユートピア!!』って、叫ばしちゃろか!?」


 エルフィーネの脅しを聞いて、ズバクは、「ああ…。すまんかった。だから、シャーロッテの前で、あんまり下品な事を言わないでくれ。マネするから…。」と頭を抱えた。


 ──────────


「せやなぁ。最近聞いた話やと、ここから北の方に、遺跡が見つかったちゅうのは聞いたな。

 なんやか、罠だらけで、アル=ババ一家が逃げ帰ったって、言っとったわ。」


 シャーロッテ達に、酒を提供し、そのような情報を話すエルフィーネ。

 それを聞いて、ズバクが驚く。


「マジかよ!? ここいらじゃ、1番でけぇ盗賊グループじゃねぇかよ!」


「いいじゃん!燃えてきたぁ!! その奥にゃあ、どれだけのお宝が待ってるんだろうなぁ!!」


 シャーロッテが目を輝かせながら、そう言うと、ズバクは「おい、本当に行くのか?」と心配する。


「ダイジョブ。ダイジョブ。オレとズバクがいて、越えられねぇ罠なんてありゃしねぇって。」


 シャーロッテはそう言うと、酒を飲み干し、「ほんじゃ、さっそく準備しねぇと。」と言って、外に出て行ってしまう。


「あ!こら待て!シャーロッテ!! 悪い、エルフィーネさん。酒代、ここに置いとくから!」


 そう言って、ズバクは、1000トルを、机の上に置き、シャーロッテの後を追った。

 騒がしさが、店内から消え去った後、シャーロッテ達の隣の席に座っていたフードをかぶっていた、低身長の女性がほくそ笑む。


「ヨーッホホホー。いい話を聞いたのね。この国に、伝説の『神が作った巨大人形(ゴーレム)』がいるって、話を聞いてここに来たけれども。次、探す場所が決まったのね。」

 次回予告

 

 コウの元に、ギャラクが現れる。

 彼は、コウとココルに、ある仕事の相談をする。


 次回 28話 『神造巨像(ゴッドゴーレム)・ニルヴァーナ』

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