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弱小チームなら、どのチームにもある悩み 2

 陽介は、おかわりの生ビールが来ると一口飲んでから、「ふ~ん、色々と苦労があるんだネ!」と言いながら、「全員が新井さんの事をそういう風に思っていたり感じてるの?」と2人に聞いた。


 すると2人は間髪入れず「はい!」と言った。


 陽介は、同時に指導をしているもう一つのチームでも色々とあり、何人かチームを去った結果今のチームがあることを思い出した。


 女性同士(勿論男性同士でもあると思うが…)の独特な人間関係は、一度こじれると中々修復に至ることがない。同時に指導しているチームでも、『永久欠番』と称し辞めて行った人の付けていた背番号さえチームから抹消してしまったほどだった。


 陽介は、「皆がそう思う一番の原因は何だと思うの?」とあらためて聞いてみた。


 すると2人は口裏を合わせたように、「私の作ったチーム。だから私は偉い。もっと気を遣え。という態度が不調和を見い出している。」と言った。


 「私の作ったチームって言ったて、1人じゃあチームは作れないんだから他にも創部当時に人がいたんじゃないの?、その人達はどうしてるの?」と陽介は聞いた。


 フサエちゃんは、「SIEGの創部には、新井さんの他イッちゃん・フサエちゃんなどの現メンバーがかかわっているです。」と言った。


 陽介は、「それじゃあ、私の作ったチームじゃなくてイッちゃんやフサエちゃんをはじめとする皆で作ったチームじゃない!?、そもそも新井さんが「私の作ったチーム!」と言うのはおかしいし、皆がそれに一目置いて我慢をしている理由が分からないんだけど…。」と言った。


 しかしフサエちゃんは、「実はSIEGというチーム名は、新井さんの子供がドイツ語で『勝利』というのはどうだろうと提案してくれて、それを新井さん経由で皆が全会一致で承認したものなんです。そして今でもそのチーム名は皆が気に入っているんです。」と言った。


 陽介は、「もし本当にそれが新井さんとの関係で一番の問題ならば、このまま新井さんとの関係を我慢するか?、チーム名を変えて新井さんに辞めてもらうか?の2択しかないんじゃない?」と言い、さらに「さっきジェネレーションギャップがどうの、たいしたプレーも出来ないのに試合に出たがるだの、個性的で…だの、皆にも言えることじゃないの?、確かにジェネレーションギャップがあるのは分かるよ。だって新井さんの年齢からしてみれば、皆は子供や孫の世代になるんだからネ。でもそれは世の常。一緒にSIEGを続けるならその辺は良く考えて行動しないとネ。皆は子供じゃないんだから…。それにたいしたプレーが出来ないのは皆も同じだし、皆気付いてないかもしれないけど、僕を含めて個性的なのは皆同じだしネ!」と言った。


 SIEGに来て間もない陽介には、2人の話しに一般論に近い話で返すしかなかった。


 だがこの問題、陽介が思っていた以上に根が深く、その数年後、イッちゃんの妹と数人が自宅まで出向き説得をし、新井さんに辞めてもらったとのことだった。


 しかも『SIEG』というチーム名を私が考えたんだから返して!と言った新井さんをさらを説得し、チーム名もそのまま残した。


 陽介は、イッちゃんの妹達の交渉能力は凄いと思ったが、どうやらその時の言動が新井さんには気に入らなかったらしく、四方八方に「私は、SIEGを首になった!、しかも酷い言われようだった!」と言いふらしたようだった。


 ただ、SIEGに同情する者はいても新井さんをかばう者はあまりいなかったと聞いている。ただしイッちゃんの妹達の言動は結構凄かったとの噂であった。


 陽介は、この事態が起こる前に新井さんを含めたSIEGと公式戦を戦っているが、その時に新井さんが差し入れてくれた炊き込みご飯は絶品だったのを記憶している。


 新井さんについては、在籍中もあまり活躍をした記憶が無い上に、チームを辞めたこともあるので、今後は登場しない。


 ※繰り返し申し上げますが、登場人物・団体名・地域・地区名などは、全て仮称です。(筆者より)

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