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第一敗
七廊下堤は、今日も敗北していた。
通算何回目の敗北だろう。去年のカレンダーには全ての日付に×を付けていたので三百六十五回以上なのは確かなのだけれど。それも二年生に進級してからは辞めてしまったので、正確な数はわからない。
「……痛ぅ」
それにしても。今日も今日とて随分と痛めつけられたものである。木造で出来ている旧校舎の教室の天井には至る所に染みが出来ていて、そのいくつかが意地悪く笑みを浮かべている様に見える。彼はゆっくりと身体を起こし、天井から視線を自身の惨状へと移した。
「そりゃ笑うわな」
昨晩アイロンを掛けたばかりの紺色の制服は所々に血が滲んでいたし、前ボタンは一つしか残っていない。おまけに左肩からの接合部から千切れてしまっていて片側ノースリーブのパンクな仕様へと様変わりしている。
出血しているということは、外傷があるということ。特に左腹部の出血は制服越しでも中々のものである。切り傷か刺し傷か。恐らく意識を失ってから受けた傷である為、制服をめくってみるまでは判らない。どちらかによって今日の夕飯をハヤシライスかカレーライスか、選ぼうとめくってみれば




