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15.勝鬨

ゲーとの決戦だ!

 ゲーのとぐろを巻いた尻尾は一度引きちぎられたが、すぐさま再生して見せた。


「なに!? 再生するのか?」


「人間の構造をいじくれば人体蘇生や再生もお手の物! すべては勇者ライドのおかげだな」


「なぜ父さんの名が出てくるんだ?」


「あいつの体に魔石を埋め込んで再生のメソッドを作ったからな。ただ、普通の人間だと賞金稼ぎのような見た目になってしまって美しくないんだよなぁ」


その言葉を聞いて俺は戦慄した。もしや俺が島でみたリードと同じ見た目をした怪物が自分の父親ではないかと考えてしまった。


「ああ、その慌てようだとお前が殺したのか。 ならしかたないなぁ。もう少し研究したかったのだが」


「お前はもう殺す!!」


「殺せるものならな!!」


俺はゲーの頭を振り下ろした両手で潰すも再生は容易に行われ、手の打ちようがなかった。俺の筋肉はここまでなのか......。いや、まだだ! 俺の上腕二頭筋、そして上腕筋よ! あいつを空に打ち上げるほどの力を使うぞ!!


「お前を殺せないのなら、この世界から追放するのみ!」


「そんなことむdゴぁああああああ!」



師匠から受け継いだ究極の筋肉の奥義、今こそ


「筋華玉条 鳳凰拳!!」


□■□


「ジム・コミットよ。どうやらマジカルマッスルは習得したようだな」


「ええ。少し強くなった気がします」


「気が早い!」


「ええ!?」


「私が最後に教える秘伝の拳法を教えてやろう」


「魔法じゃないんですか?」


「筋肉を使うことこそが魔法だ。魔力はすべての筋肉質の動きから顕現される。そしてその先にあるものそれが筋華玉条拳だ。」


「筋華玉条拳......」


「すべての魔力を解放し、自由になれ。そして自分の筋肉を最大限に誇れ! その誇りこそが極上の魔力を生み出す!!」


□■□


師匠はその教えを最後に姿をくらましたがようやくこの技を習得できた。このイカレサイコパスを宇宙そらに打ち上げることができたんだ。


「ま、まだだぁあああ!!」


引力に引き寄せられ再び舞い戻ろうとするゲーに追い打ちをかける。



「くどい! 筋華玉条 白虎百裂撃!!」



ゲーは声も届かない深淵の宇宙に追放された! これで後はローガンを残すのみ。


「あいつはどこだ!」


「ジム・コミット! ローガンは?」


「見失ってしまった。 それよりクェイサーの方は?」


「活動停止してる。早く、ゲーを見つけよう」


「ゲーなら上だ」


「もしかして、さっきお前がやったのって」


「ゲーだ」


「バカ野郎! そいつに聞かないとわからんだろうが!」


「いや、他にも協力者がいるはずだ。それを捜そう」


俺は必死でゲーがこちらでも研究していた場所を突き止めた。そこにはまだ人間として生きる人たちが目の下にクマを作って働いていた。


「もう大丈夫だ。ゲーはいなくなった」


「マジっすか!? はー、これでクェイサーたんを正式にいじれますわー」


一人の女性がジョックスの手を握り、うれしそうに笑みを浮かべた。本人がうれしいならまあ、いいか。


「とりあえずローガンがいなくなったこことだし、ここを本拠地とするか」


「いいっすねえ! あ、自分レナっていいます! 早速クェイサーちゃんのメンテ行ってきます! マッチョさんちょっと待っててね。すぐに彼女に合わせてあげるから」


「い、いや急がなくていいぞ」


「いやだなぁ。分かってますよぉ、このこの~」


そういって俺の脇腹を小突くと数人の研究班をそろえて外にいるクェイサーのメンテナンスへと向かった。


「正面突破といった割には何とかなったな」


「グレイブ! 助かったぞ、お前の支援」


「ああ、だが師匠が......」


「なに? 師匠が?」


「私がどうかしたか?」


「あんた、生きてたのか? 死んだかと思った」



「いやぁ、久しぶりの運動に筋肉が喜んでついはしゃいでしまった」


「この人、バケモンすぎるよ」


「さすがは師匠だ」


多くの助けがあったから王国を取り戻すことができた。俺たちの勝利! だが俺たちの復興はこれからだ!

小鳥先生の次回作にご期待ください!?


※いつもありがとうございます。これにて第一部完とします。

これ以降展開するかは正直なところわかりません。もしよろしければ他作品の方もよろしくお願いします。

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