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それでも彼が好きなので  作者: 三ツ巴マト
7/7

婚約者について。

ジュリアークがひたすらオレノアがかわいいと言う話。ただののろけ。

僕の婚約者はかわいい。


僕の名前はジュリアークという。婚約者はオレノア。お互いにジュークとオリーと呼びあっている。元々仲が悪い訳ではないが、仲が縮まるきっかけは、彼女が留学から帰って来た時だった。



留学先の都合上、彼女は半年遅れて学園に来た。その半年の間に、フローレンという男爵令嬢を殿下達がかわいがり出したのだ。その前に一年間会っていなかったのも悪かった。いくら文通しているとは言え、僕は知らず知らずの内に顔を合わせないことを寂しく感じていたらしい。僕は殿下達の群れに混ざるようになった。客観的に見ればおかしいとわかることなのに。


そして、オリーとの再会。元々、どこか抜けている子だったけど、突然飛び付かれて、驚いた。最初はフローレンと一緒のところを邪魔して来てイラッと来た。今思えば酷いやつだ。それで、オリーを引きはなそうとして、


肩の小ささに驚いた。


自分が大きくなったのだ。一年会わない間に、こんなにも変わるものかと驚いた。久しぶりに聞く、彼女の声。話し方がちょっと違っていて、言葉に抑揚が少ない。母国語が久しぶりだからといわれて納得してしまった。



その後、サロンでフローレンのいじめの話をした。その時に、とんでもないことを聞いた。オリーも嫌がらせを受けているという。そしてその原因は僕との関係らしい。


知らなかった。


彼女はそれを当然のように受け止めている。僕と結婚するためにだ。すごく申し訳なく思った。


そして、一緒にいたいといわれて嬉しかった。




オリーはすぐにフローレンと仲良くなった。そして、時々殿下達のことを女の敵と言う。彼女曰く、婚約者達に歩み寄ろうとしない彼等が気に入らないそう。そこで僕は気付いてしまった。


すべてオリーの計画だと。


話し方を変えたのは僕達の警戒心を薄くさせ、近づくため。フローレンとマライア嬢の仲を取り持つのは、マライア嬢達の見解を聞かせて、殿下達が悪いと気づかせるため。

いや、確かに殿下達が悪いのは事実である。そして僕もその一人だったのだから恐ろしい。



そして、フローレンが殿下達の恋心をぶち切った。本人に自覚はないだろうが、殿下達は放心状態になった。


その時、オリーが、自分がこんなことをしたのは僕に原因があるといった。その通りだと思った。僕も、オリーからの手紙に他の男のことが書かれていたら、あまりいい気はしない。


それでも、オリーは許してくれると言った。条件付きで。僕はなんでもすると言った。言ってしまった。父になんでもするは禁句だと、あれほど言われていたのに。

パッシーンとおもいっきりビンタされた。赤くなって、翌日はガーゼで隠して学園に行った。


痛かった。オリーの心の痛みだと思った。これで許してくれるオリーは優しいと思った。そして、放っておくと、この令嬢はとんでもないことをすると思った。今回も男達の恋心をズタボロにしていった。猛獣のリードはちゃんと持って、手なずけておかないといけない。



また、オリーと過ごすようになって、彼女が隣にいるのが心地よく思うようになった。オリーは地味だと言っているけれど、僕は彼女の闇夜のような黒髪も、ミステリアスなアメジストの瞳も美しいと思う。彼女はちょっとズレたことをするから、軌道修正したくなる。そんなところも含めてかわいいと思う。かわいくってかわいくって。


早く僕のところに嫁に来てほしい。


そう僕が言うと、オリーが真っ赤になった。かわいい。

これで完結!


7/1 誤字報告ありがとうございました。修正しました。ちょっと誤字が多すぎて萎えそう。

そして、夜になってもまだ誤字報告がある。今日だけで二十ヶ所くらい訂正した気がします。もっと丁寧に書かなければなりませんね。誤字だらけなのに読んでくださった方には感謝です。


7/2 朝にみたら、異世界転生/転移 恋愛ランキング8位。見間違いじゃないですよね?私史上、一番の延びでした。誤字報告が少なくなってきたのでそろそろ読みやすくなっていると思います。報告してくださった方に心よりの感謝を。

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[一言] 後日談を是非! 最後まで楽しませてもらいました! ありがとうございます!
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