シューリク様と妹さん
プリクラ
あれから一週間が経ち、無事に父に領地を与えていただき、爵位も繰り上げられました。今の私は伯爵令嬢です!
「いやー、エルシーちゃんはとんとん拍子に出世するねー」
「おかげ様です」
「いやいや、こちらこそおかげ様だ。エルシーのおかげで民の生活がさらに豊かになった。ありがとう」
「こちらこそです。どういたしまして」
私達は今、ゲームセンターに来ています。プリクラを撮りに来ました。
「じゃあ四人の友情を祝してプリを撮ろう」
「いえーい!」
「楽しみですねー!」
「ああ、僕は今友達らしいことをしているな!とても嬉しい!」
プリクラを撮りました。みんな思い思いの物にプリクラを貼ります。
「わー、なんかこういうのいいねー」
「本当にな」
「僕は今とても感動している。来てよかった」
「私もとても嬉しいです!皆さんありがとうございます!」
「いやいや、こちらこそありがとうな」
そう言って私の頭を撫でてくださるシューリク様。そういえばなんでシューリク様はそんなに私の頭を撫でてくださるんだろう。
「あの、シューリク様」
「うん?」
「なんでそんなに私の頭を撫でてくださるんですか?」
「あー、…癖かな。妹がいたんだ。年が離れていたから、とても可愛かった」
…なんで過去形?
「去年の夏にな。逝ってしまったよ。元々丈夫な子ではなかったから、仕方がないのかもしれないが…エルシーの純粋さが妹に重なってな。迷惑だったらすまない」
「迷惑なんてことないです!でも、そうなんですね…あの、今から妹さんのお墓参りに行かせてくれませんか?」
「え?」
「お兄様にはこんなに素敵なお友達がたくさんいるから大丈夫だよって教えて差し上げたいのです!」
「…!…ありがとう」
ということで転移魔法でシューリク様の妹さんのお墓参りに来ました。
「これ、お花です。どうぞ。アデリナさん」
「リーンカ、久しぶり。長いことお墓参りに来れなくてごめんな。お前の死をどうしても受け入れられなかったんだ。でも、今はこんなにいい友達にも恵まれて、お前の死に向き合えるようになったよ。だから、安心してお休み」
「リーンカちゃん久しぶりー!お兄ちゃんは元気だから安心してねー」
「リーンカ、久しいな。お前がいなくなってからシューリクは元気がなかったが、今はもう大丈夫だ。安心してお休み」
「アデリナさん。お兄様はとても強い方です。優しくて、とてもいい人です。みんなに好かれる素敵な人です。だから、大丈夫。お兄様のことは私達お友達が精一杯支えますから。見守ってあげてくださいね」
シューリク様は静かに涙を流されます。私はシューリク様に無言でハンカチを渡しました。シューリク様も黙ってハンカチを受け取ります。
「エルシー、フェリューシャ、ミーリク殿下。今日は俺と妹のためにありがとう。俺はもう大丈夫だ。本当にありがとう」
「いえいえ、私が勝手に来たかっただけですから」
「俺も俺もー」
「僕もだ。気にするな」
「本当にありがとう…」
今日はシューリク様の大切な気持ちに触れることが出来ました。アデリナさんが転生先でも幸せでいてくれますように。
アデリナはみんなに愛された素敵な子




