王太子殿下との出会い
王太子殿下はアリスに興味津々
さて、パーティーも始まりみんながわいわい騒いでいる中、壁の花を決め込む私です。…が、なんだか周りがざわざわしています。うん、やっぱり魔力数5000の成金貴族が悪目立ちしないとか無理でした。
居心地の悪さに困っている私のところに誰が真っ直ぐに近づいてきました。何か用でしょうか?
…近くに来てわかりました。あれは、ミロスラフ殿下の親友であるフェーリクス様!な、なんで私に近づいてくるの!?私なんかした!?
「やあ、はじめまして。僕はフェーリクス・カントロフ。君はアリス・ウォーカーちゃんだよね?これからよろしく!」
「は、はい。そうです。はじめまして、これからよろしくお願いします!」
慌ててカーテシーをします。対してフェーリクス様は優雅にカーテシーをしてくれます。
「実はさ、ミーリクが君に興味を示しててさ。元平民の君がどうやって王族の中でもトップクラスの魔力保持者である自分と同じ魔力数を保有しているのかってさ。だから、ちょっとだけ付き合ってくれる?」
わー、殿下直々のお呼び出しだー。さようなら私の平和なスクールライフ。さようなら私の平和な婚活。
「はい、わかりました」
「ありがとう!助かるよー」
そう言ってフェーリクス様は優雅に微笑む。あー、これが人誑しの笑みかー。たしかにこれはファンになるよね。綺麗ー。
「じゃ、ミーリクのところまでエスコートするよ」
「ありがとうございます」
すっ、と手を差し伸べてくれるフェーリクス様の手を取り殿下の元へ向かう。ミロスラフ殿下の側にはアレクサンドル様が控えていた。周りの人達はみんな私とミロスラフ殿下を囲んでざわざわしている。そりゃそうだよ。目立つよ。もう諦めたよ。
「はじめまして。僕はミロスラフ・アントノヴィチ。これから学友として仲良くしよう、アリス君」
「はじめまして。俺はアレクサンドル・イグナチャフ。これからよろしく頼む」
「はじめまして、アリス・ウォーカーです。こちらこそよろしくお願いします!」
カーテシーをします。が、お二人の綺麗なカーテシーを前にはやくも心が折れそうです。私のカーテシーなんて付け焼刃のようなものなので、不恰好で恥ずかしいです。
「フェリューシャから聞いているだろうけれど、僕は君に興味を持っている。これから学友として仲良くしていく中で、少しずつ君のことを知っていきたいと思っている。近くにいて、仲良く過ごすことを許してくれるだろうか?」
「も、もちろんです!よろしくお願いします!」
うん、こうなったら虎の威を借る狐作戦だ。殿下と仲良くしておけば虐められることはないはず。うん。
「では、僕のことはミーリクと呼んでくれ」
「俺はシューリクでいい」
「俺はフェリューシャって呼んでね!」
「私はエルシーと呼んでください!」
「では今日はこれで。また明日からよろしく頼む」
「は、はい!」
とりあえずこれで平凡からは程遠いけれど平和なスクールライフは帰ってきた。あとは婚活だ!頑張るぞー!
王太子殿下は友達が出来てご満悦




