転入生、頑張る
仲良し?
オーレチカさんが転入してきてから一日が過ぎました。オーレチカさんは朝が早いみたいで、私やミーリク殿下達が教室に入った頃にはすでに教室にいて、教室に飾ってある花に水をあげたり、水槽のお魚さんにエサをあげたりしていました。
「オーレチカ!おはよう」
「ミロスラフ殿下!おはようございます!」
ミーリク殿下が声をかけると、嬉しそうに駆け寄ってくるオーレチカさん。
「オーレチカちゃん、おはよー」
「おはようございます、フェーリクス様!」
「オーレチカ、おはよう」
「おはようございます、アレクサンドル様!」
「おはよう、オーレチカさん!」
「おはようございます、エルシー様!」
にこにこと笑って私達に挨拶してくれるオーレチカさんは、とっても可愛らしいです。
「そうだ、言ってなかったな。オーレチカ。僕のことはミーリクと呼んでくれ」
「俺はシューリクでいい」
「俺はフェリューシャって呼んでね!」
「い、いいんですか!?ありがとうございます!」
嬉しそうにはにかむオーレチカさん。まるで天使みたいな可愛らしさです。
「今日もフェリューシャ様のお隣いいですか?」
「もちろん、どーぞ!」
「ありがとうございます!あ、あの、実は皆様に差し入れを持ってきたんです…受け取って頂けますか?」
「え!何々ー?」
「わあ、可愛いラッピング!」
「甘い匂いだな」
「中身はお菓子か?」
「はい、そうなんです!その、私の手作りで良ければ…ぜひ、食べてみてください!」
「オーレチカちゃんお菓子作り出来るの?すごーい!」
「わあ!すごく美味しそうですね!いただきます!」
「ん。すごく美味しいな」
「オーレチカ君。これ、本当に君が作ったのか?すごいな」
「オーレチカちゃん天才だよー」
「そ、そうですか?嬉しいです…」
照れた様子のオーレチカさん。可愛い子はどんな仕草も可愛いなあ。
「オーレチカさん、今度私にもお菓子作り教えてくれますか?」
「はい、喜んで!」
やった!オーレチカさんに教えてもらったらきっと上達しそう!このクッキーすごく美味しいもの!
「他にもお菓子作れるの?」
「簡単なものならいくつか」
「本当にすごいねー」
「私も見習わないとですね!」
「そんな!エルシー様はそのままでも十分素敵ですよ!」
天使は心も天使なんだなあ。
「そういってもらえると嬉しいです」
「でも俺もエルシーのお菓子食べてみたいなー」
「俺も食べてみたい」
「僕も是非エルシーのお菓子を食べたいな。もちろん一番最初に」
「…エルシー様は人気者ですね!羨ましいです!」
「いえ、そんな…オーレチカさんこそこんなに美味しいお菓子を作れて羨ましいです!」
「うふふ。今度手取り足取り教えて差し上げますよ!」
「ありがとうございます、オーレチカさん!」
こうして今度お菓子作りを教えてもらう約束を取り付けました!今から楽しみです!
オーレチカはどうしたいんでしょうか?