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チョビ!  作者: おりさくみづき
9/12

9 温泉

チョビは2歳になりました。

毎日、私とチョビは沢山お散歩をしました。


チョビはお散歩がとても好きでした。

私もチョビとのお散歩を楽しんでいました。


そんなある日…。

優斗がこう話してきました。


「小春さん、温泉旅行に行かない?」

「え?チョビがいるのに温泉はいけないよ。優斗くん」


「チョビも一緒に行ける温泉があるんだよ」

「えー?マジでー?それなら行きたいなー」


そんなこんなで私と優斗とチョビと三人で温泉に行くことになりました。

猫さんはお留守番です。


どこの温泉に行くかと言うと「群馬県の四万温泉」でした。

そこにある「三国園」と言う宿に泊ることにしました。


三国園には犬専用の露天風呂があるのです。

犬専用の露天風呂があるなんて余り聞いたことがありません。


それにその宿は犬を飼っている人を優先に宿泊させてくれる宿なのです。

ドッグランなどもある温泉宿でした。


とても、犬には優しいお宿です。

私はとてもワクワクして早くそのお宿に泊まりたくなりました。


チョビに初めての温泉を体験させてあげたかったからです。

どんな表情を見せるのか見てみたかったのです。



出発当日…。

お天気は晴天でした。


チョビは車の後部座席のシートベルトボックスの中にちゃんと入っていました。

チョビはドライブがとても好きなのです。


朝早くに出発したので道はそんなに混んではいませんでした。

とても順調に四万温泉に車は走っていきました。


私はかなりの温泉好きで独身の頃などは名湯秘湯と呼ばれる温泉には友人と良く行っていたのです。


でも、犬専用の露天風呂がある温泉は初めてでした。

車は山の中を走っていきます。


山の緑がフロントガラスに映ってとても綺麗でした。

チョビもこのドライブをとても楽しんでいる様でした。


暫く山の中を走りました。

そして道の行き止まりに着きました。


そこには川が流れていて、小さな公園のようなものがありました。

優斗はそこで車を停めました。


「もう少しで、宿に着くからここで少し休憩しよう」

「そうだね。チョビも散歩させたいし」


そんな会話をしている間にチョビを車から降ろしました。

チョビはとても嬉しそうでした。


チョビと少し車の周りを散歩しました。

ちょっと足を延ばして公園内の散歩もしてみました。


「うーん、気持ちいい~!」

そう優斗が言ってきました。


「そうだね。気持ちいいね~」

そんな会話をしました。


散歩を終わらせてから、出発することにしました。

チョビを車に乗せて出発です。


宿はすぐそこにありました。

宿までの急な坂道を車は登っていきました。


そして宿に到着したのです。

「三国園」という看板を掲げた宿がそこにはありました。


早々チェックインを済ませました。

チョビの荷物と二人分の荷物を持って案内された部屋に行きました。


部屋に入ると直ぐにチョビのトイレの準備をしました。

トイレの準備が終わるとチョビはちゃんとトイレシーツの上でおしっこをしました。


私は犬用の露天風呂が見てみたくて、露天風呂に行ってみました。


そこには、人間用の露天風呂の横に縦横1.5メートルくらいの小さな露天風呂がありました。


「実に可愛い…」そう思った私でした。

早々、チョビを連れてその露天風呂に行きました。


チョビは何事かもわからずとても喜んでいました。

私は桶に温泉を入れてチョビに温泉を浴びせました。


何だかチョビはびっくりしている様でした。

私はチョビを小さな犬用露天風呂に入れてみました。


ちょっと温泉の温度が高かったみたいで、チョビは熱そうでした。

チョビは「もう、温泉はいいよ~。早く出して~」と言う顔をしています。


私はチョビを温泉から出してバスタオルで体を拭いてあげました。

部屋に戻ってから、ドライヤーでチョビの体を乾かしました。


その後、チョビは何だか疲れた様でした。

お布団がすでに敷かれており、チョビはその二枚のお布団の間の溝で寝てしまったのです。


どうやらチョビは「湯あたり」をしたようでした。


これがチョビの初めての温泉体験でした。

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