ep.6 : 第1回日本組会議
ちょっと短めです。
「俺が最後か。待たせた?」
「いんや、待ってない。時間ぴったりだな」
「なんというか、待ち合わせの時は毎回必ず10分前とかじゃなくてちょうどピッタリで来ますよね。なんか秘訣でもあるんですか?」
「…毎回ぴったりを目指して行ったら運好く毎回時間ぴったりに付けただけなんだけどな」
「豪運すぎだろw」
いや、場合によっては待ち合わせ時間10分前につくやつじゃないと間に合わなかったからそれに乗って、駅から数分で済むはずなのに何故かちょうどピッタだったってこともあったんだからな?
「って、そんなことより今後の方針についてだろ?話ずらしてていいのか?」
「確かにそうですね。次からは気になることは終わってから聞くことにします」
ということで、ちょっとふざけた感じもありながら今後の方針についての会議が始まった。まあメンバーは3人だけだが。
「というか界は辺境伯になるって決まったけどさ、俺と咲希はどうなるんだろうな?」
と優斗が呟くと、近くで待機していた咲希の側付きメイド…メルさんが説明してくれた。
「ゆ、優斗様は座学と、戦闘訓練を行いまずは勇者としての実力を強化してもらいます。咲希様は座学と、スキル強化を行って聖女としての実力を強化し、実際に負傷した人の治療に当たってもらいます。最低でも1ヶ月は戦闘訓練を行って、実践は戦闘訓練の教官が合格を出してからとなります。実践に慣れてからは、優斗様と咲希様のお二人で…というよりいくつかこちらで用意した人員とともに各地でモンスターを倒していくという感じになると思います」
「なるほど…じゃあ俺はどうなるんだ?俺も座学とかはあるだろ?」
という問いにはメルと代わりシーリアさんが答えてくれた。
「界様は座学と多少の戦闘訓練を行ってもらい、その後に辺境伯領で実際に領主として内政を行ってもらいます。それと、国王陛下からのお願いでできれば界様が保持しているスキル【空間】について調べてほしいとのことです。界様が保有されるスキル【空間】と【レベル上限無効】は未確認スキルであり、【レベル上限無効】の方はその効果がある程度予測できるので大丈夫ですが、【空間】の方は効果が全く予想もつかないため、その効果を調べてほしいとのことです。もちろんゆっくりで構わないのですが、スキルの効果を把握しておきたいのと、少しでも民に役立つ可能性があるかもしれないスキルなので調べておいてほしい。だそうです」
「【空間】については俺も調べたかったですし問題は無いです。それに、創造神様からのメッセージ的にも調べておいたほうがいいでしょうし」
と言うと、優斗がそれに反応した。
「創造神様からのメッセージって?」
「ん?ああ。そういえばお前たちは見てなかったか」
ということで、メッセージの内容を話しておいた。【メッセージ】に履歴として残っていたので、一応いつでもメッセージは確認できた。まあ使い道はないだろうけども。
「なるほどな。そりゃあ確かに【空間】について調べたほうがいいだろうな」
「まあこれについては早速後で調べてみるつもりだから問題はない。で、話を戻すが優斗と咲希はどうするんだ?」
というと、優斗は少し考えてから話しだした。
「まあ俺は訓練かな。それと、暇な時間になんか役に立つ方法でもないか調べておくくらいかな?」
「私も訓練くらいですかね?まあでも、さっき兄から聞きましたけど多分聖女も多少は戦闘訓練するんですよね?なら兄より忙しそうです。だから情報収集とかは私自身は出来ないかもですね」
「まあそうだよな。俺も勉強しつつ情報収集しつつスキルの調査をしつつって感じかなぁ」
「とりま今話せることってこんくらいじゃね?」
「まあそりゃあな…何しろ議題が"今後の方針"なわけだし」
「とりあえず次回の日程だけ決めておくのはどうですか?」
「じゃあ次いつにする?」
「まあ1週間後の18時位とかでいいんじゃね?そんくらいなら暇だろうし」
「夕食の時間帯に被るかもしれないけどそこなら良さそうですね」
「じゃあそうするか」
「じゃあこれで1回目の『日本組会議』は終わりですね」
「この会議って名前あったの?」
「いえ、今名付けました」
ということで、第1回『日本組会議』が終わり、部屋に戻ろうとしたところでシーリアさんが声をかけてきた。
「すみません、お部屋に戻る前に、国王陛下より夕食の歓迎会に参加してほしいとのことです。詳しくはそれぞれの側付きメイドが後ほどご説明いたします」
「りょーかい」、「分かりました」、「了解です」
ということで、これで第1回『日本組会議』は終わった。
界は部屋に戻ってくると、シーリアさんに1つ確かめたいことを聞いておくことにした。
「歓迎会とかの準備も含めてどれくらいの時間余裕がある?」
「準備を含めるとなると45分くらいですね」
45分と聞き界はスキル調査ができると判断した。おそらく一瞬で終わるだろうが、一応15分くらいは空き時間を用意しておきたかったのだ。
「じゃあ、これからスキルについて調べてみるよ。何があってもいいようにシーリアさんにはできれば部屋の外に居てほしい」
そう言うと、ちょっと渋るような顔をしながらも、「王城を破壊するようなスキルは使用しないでください」と言い残し部屋の外に去ってくれた。
それを見て、界はスキル【空間】を発動しようとするが、発動方法を知らなかった。
「まあとりあえずありそうなのから言ってみるか。スキル【空間】発動」
というと、目の前に人1人が通れるくらいの黒い穴が現れた。ちょっと不気味な雰囲気を醸し出しているが、ここで止まってはスキルについて何も分からないため、勇気を出して穴に入った。
すると、穴の先には、創造神様と話したような真っ白な空間が広がっていた。
よく界たちは時間が分かってるな?という意見がありそうですが、部屋や広場に時計があったということで見逃してください()




