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スキル【空間】がチートすぎて異世界スローライフが出来なくなった。最悪!  作者: メガネをかけている饅頭
第2章:辺境大改革編

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28/28

ep.28: 解体★

2章開始です!まあ界くんのこちだから2章でもやらかしそうですね(断定)

そして、2章始めから遅刻して申し訳ありません。夏休みなのに忙しい時は本当に忙しい……これは夏休みなのか?

「何だあれ……」


辺境に着いてから最初に感じたのは、そう呟いてしまう程に酷い領主の屋敷と領民の家の差だった。


領主の屋敷は日本で一般人だった界には住むのに拒否感が出るほどには豪華に装飾されて目立っていた。


一方で、領民の家の方は前の領主に重税を課されていたのか、台風が来たら簡単に壊れてしまいそうな木の小屋である。


この差が前の領主がどれだけ酷かったのかをより引き立たせていた。


「これが辺境……前の領主酷すぎませんか?」


「前の領主の父親は民にも優しい領主だったんだがな……前の領主になった途端重税を課されて領民は貧しくなって、領主の屋敷だけあの様だ。前の領主が逃げてくれて清々だわ」


「よくそんな中で生き残れましたね……」


「ま、前の領主様がお金のために魔物を狩れって言ってきたからな。そのおかげで実力だけはあったんだ」


なんて話していると、徐々に領民の人達が集まり出した。


「あいつが新しい領主なのか?」


「前の野郎よりマシだといいが……」


「なんか詐欺やってそうな顔」


と小声で話している。前の領主が酷すぎて今回の領主を警戒しているのは分かるが、別に詐欺をしている顔では無い!……無いよね?


などと思っていると、村長思われる老人が歩いてきた。


「ようこそいらっしゃいました。こんな何も無いところですが——」


「あの屋敷、解体してもいいですか?」


「「「「「え?」」」」」


「いえ、あの屋敷豪華すぎて住むのに拒否感があるんですよ。だから解体して豪華じゃない屋敷にしたいんですけど……」


すると、全員が驚いたような顔をしていた。


少しして、御者さんが大笑いし始めた。


「あの屋敷を解体か!さっきから何か言いたげにしていると思っていたが、まさか解体を言い出すとは!領主様、やるからには思いっきりやってください!」


その声を皮切りに、他の領民も賛同し始める。


「頼んだぞ!」


「前の領主屋敷なんて跡形もなく消えちまえ!」


「ただの詐欺師顔じゃなかった……」


そんな感じで盛り上がっていると、村長が話しかけてきた。


「屋敷の解体は清々するので良いのですが、いいのですか?新しい屋敷が出来上がるまで野営という形になると思われるのですが」


「大丈夫です。明日、屋敷を造るつもりなので」


と言うと、村長に困惑されたが、とりあえず解体の了承は得られた。


「じゃあ、屋敷に罪はないけど、皆んな、準備はいい?」


「「「「「うおおおおお!」」」」」


そこからの話は早かった。魔法を使えるものは遠慮なく破壊力の高い魔法を放ち、魔法が使えないものは剣で屋敷を斬る……そうして、1時間後には綺麗な更地が出来上がっていた。


「お疲れ様でした!もう夜が近いですし、これからはここに来る道中で狩った魔物の肉で宴をしましょう!」


その後、領主様から隠れて生産していたらしいお酒が持ち込まれ、宴が終わる頃には領民と打ち解けることができ、魔物の肉も無くなっていた。


翌朝、


「領主様おはようございます!」


「昨日はありがとうございました!」


「これから一生領主様について行きます!」


辺境の街について知るために散歩をしていると、出会った領民の人全員から挨拶された。


そのまま挨拶は続きながら屋敷跡地の野営へ戻ると、成都さんやシーリアさん達も皆んな起きていた。


「おはようございます。もうすぐ朝食の準備が終わるので、もう少しお待ちください」


「ありがとう。あの豪華すぎる屋敷が消えてここら辺も本当にスッキリしたね」


「逆にこれくらい酷い治め方をしていた領主の顔が気になりますが、皆さんが嬉しそうな顔をしていて本当に良かったです」


「今度は俺達の住む場所を造らないとだけど」


「流石にいつまでも野営をしているわけにもいきませんからね」


と話していると、ちょっと遠くから「ご主人様ー!朝食ができましたよー!」と言う成都さんの声が聞こえたのでシーリアさんと2人でそっちに向かってから、朝食を食べたのだった。



「それで、領主様の屋敷はどうするんですか?」


朝食の後、新しい屋敷のことが気になって仕事が手に付かないらしい領民の人たちが来ていた。


「新しい屋敷は魔法で造りますよ。ちょうど野営の撤収が終わったので、今から造ろうと思っていたところです。ただ、どういう設計にするかは決めていないんですけどね……」


「……じゃあ、俺達も案を考えるのを手伝うので皆んなで理想の屋敷を作りましょう!」


「せっかくならどこにも負けない屋敷にしよう!」


「じゃあ、地下に隠し通路を張り巡らせたら面白そうじゃね?」


「それか空を飛んだりとか?」


「「「「「屋敷が空を飛んだらそれは屋敷じゃねえ!」」」」」


「す、すまんって」


その後も話し合いは続き、意見がまとまったのは昼過ぎだったのであった。



「じゃあ見た目は普通、中身は多機能で造りますね?それじゃあ、俺より後ろに居てください。前にいたら巻き込まれてしまうかもしれないので」


「誰にも負けない屋敷を頼みました!」


「がんばれー」


いつの間にか居た子供の応援も受けながら、ようやく建設が始まった。


創造魔法(クリエイション)


そう唱えると、界の周りに青く複雑な魔法陣が浮かび上がる。


それと同時に、どこからともなく建設資材が現れ、段々と屋敷になり始めていた。


「すげぇ……」


「やっぱり辺境伯様の魔法は綺麗だな」


そんな感嘆の声も聞こえる中、界は一人屋敷の設計を行なっていた。


(屋敷が広すぎても不便だからそんなに広く無い構造にして、寝室をとりあえず使用人の分を含めて結構多め造るか。あとは厨房と応接室と、みんなで団らんできる広間もあった方がいいよな。あとは風呂も造って、とりあえず屋敷はこれでいいか。あとはダガッシュさん達の家と地下だな……)


そうして魔法を唱えて5分後、前日に豪華な屋敷が解体され更地になっていた場所には、それなりの大きさの屋敷が出来ていたのであった。

アフタエピソード

界:「俺は詐欺師顔しているんですか?」

民:「しているような、していないような……?」


投稿した後に通知を見て気付いた。

え?ランキング入ってる!?

と。

ということでランキングに入っていました。ありがとうございます。まさかランクインしているとは……

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