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愛紗陽と雪海陽の幻想曲

 凪いだ水面。


 さざめく波。


 沈む夕日。


 煌めく星。


 空はグラデーションに染まり、


 海は星を映し輝き、


 月は太陽の光を受けて煌々と輝き、


 さざめく波の中央に、


 凪いだ水面が崩される場所に、


 少女と青年がワルツを始める。


 とん、とんと彼らが水面を踏むたびに、


 そこが凍り、水面の上に氷が張る。


 その上を滑るように、彼らは踊る。


 氷の下に、ウミホタルが現れる。


 珍しくそれは、翠の光を輝かせる。


 翠の光の上で。


 白い光の下で。


 アサヒとユウヒの二重奏が奏でられる。


 凪いだ水面。


 さざめく波。


 のぼる朝日。


 舞い落ちる雪。


 空はグラデーションに染まり、


 海は星を映し輝き、


 空気は雪と朝日に照らされきらりと輝き、


 さざめく波の中央に、


 凪いだ水面が崩される場所に、


 少女と青年がワルツを終える。


 一つ彼らが歩くたびに、


 そこが温められて水面の上の氷が溶ける。


 全ての氷を溶かすように、彼らは歩く。


 舞い落ちる雪を風が弄ぶ。


 朝日の光を受けて、それは様々な色を灯す。


 鮮烈な朝日の光に照らされて、


 淡い朝日の光に照らされて、


 愛紗陽と雪海陽の二重奏が奏でられる。


「 「愛してる」 」


 愛紗陽がふわりと微笑む。


 雪海陽が愛しそうに目を細める。


「 「せーのっ」 」


 二人は同時に飛び跳ねる。


 愛紗陽の背からは妖精の羽が、


 雪海陽の背からはドラゴンの翼が生える。


 愛紗陽と雪海陽は手を繋ぐ。


 愛紗陽は可憐に、


 雪海陽は力強く、


 二つの羽を羽ばたかせる。


 お互いを愛しながら、


 お互いに笑い合いながら、


 お互いを見つめ合いながら、


 二人は月へ向かって飛んでいく。


 二人の影が月に刻まれ、


 その後の月には二人が愛し合う姿が見えるようになったのだと言う。


           .。oO


 これは、愛を求めた少女「愛紗陽」と、凍てついた心を持つ青年「雪海陽」の、儚く脆い、純粋な愛の物語。

 なぜ題名が朝日と夕日の幻想曲なのか。それは、この回のためだけに考えた題名でした。少女の瞳の中の朝焼けと、青年の瞳の中の夕焼け。それぞれが対比されているのは、対になるため。二人は、最初から結ばれる運命だったのです。

 不思議なお話でしたよね。ずっと名前をぼかしてきて、さいごにすべての種明かし。一度やってみたかったのでやりました。読者の皆様はお楽しみそして驚きいただけましたでしょうか? 少しでも読者の皆様の生活が彩れたら幸いです。


これでこのシリーズは終わりです。とても短い作品でしたが、読んでくださった読者様、ありがとうございます。私はこれからもここで書き続けます。後書きという後書きが書けていなかったのだここで書きました。お楽しみいただけたのなら幸いです。では、またいつか会える日を願って。

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