私と彼
一話を見て、次話まできてくださった方に感謝を。
盲目の少女の視点です。
その日、私は道に迷いました。
道行く人に尋ねても、
「急いでるから」
など、道案内を断られ途方にくれている時に彼はやってきた、断られると思いながらも
「すみません、道をお尋ねしたいのですが」
あぁ、この人もダメなのだろか、私がそんなことを考えていると
「いいですよ」
そうですよね、ダメですよね、皆さん自分のことでいそがしいですもん・・・え?いいんですか?そんなことを思っていると、彼は目的地を聞くと、優しくその場所まで送ってくれた。
「それじゃあ、お気をつけて」
あ、行ってしまう、何かできることは
私は考えらよりも先に、言葉を口にしていた。
「あの、お礼か何かしたいのですが」
彼は、こんなことは当たり前だと私の申し出を断った、そんなはずない、彼が来なかったら私はここにたどり着けなかった、彼以外の人たちは私を邪魔者のように避けて行った、当たり前のことを当たり前だと言える彼はとてもすごい人なのだ。
そんなことを思いながら、少しの間彼と押し問答が続き、彼から連絡先を聞くことが出来た。
多分きっとこの時から私は彼に少し惹かれていたと思う。
それから数日後彼と会う約束を取り付けることが出来た。
私は時間に余裕を持って、家を出た
・・・・はずだった、ここはどこ?乗る電車を間違えた?とりあえず、彼に電話をしなければ、怒られることを覚悟して、私は彼に電話をかけた。
事情を説明すると、彼の口から出て来たのは、鋭く冷たい言葉ではなく、
「そこに迎えにいきますよ」
とても優しく暖かい言葉だった。
彼とどうにか合流できて、私がずっと謝っていると、彼が急に笑いだした。
私は思わず、頬を膨らませる
「なんで笑っているんですか」
と言う。
多分、私のことを気遣って笑ってくれたのだろうと私は思う。
彼には、出会ってから助けられてばっかりだ。
それから、駅の最寄りの喫茶店で彼とお話をした、ほぼほぼ私の身の上話で彼は、ずっと聞いてくれていた。
気づくと、夕方の時間になっていた。
別れ際、私は何もできていないことに気づいた。
「なにか、お礼をしたくて、今日お会いしたのに
また、ご迷惑をおかけしてしまって、私はどうすれば・・・」
私が困っていることに、気づいたのか彼は
「じゃあ、また僕と会ってくれますか?」
私は彼の言葉に心臓が跳ね上がったのを感じた、私は生きてきてこんな気持ちになったは初めてだった。
きっとこれが、噂に聞く恋というものなのだろう。
ーーこの日、私は彼に恋をしたーー




