表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【BL】古魔道具屋の女房と猫  作者: 丁銀 導


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

17/54

018 ひとりの夜【リュウ】

 

 僕は大抵、ジュナイと一緒に寝る。

 けれどたまに、ジュナイが夜更けまで寝室に来ないことがある。

 今夜もそうだ。

 僕が布団をのびのびと独り占めしていると、

 微かな音を立てて襖が開き、ジュナイが帰って来た。

 僕は猫だから、薄暗闇の中でジュナイがどんな顔をしているのか、よく見える。


 ジュナイは急いで着たのか、少し乱れた寝間着を直した。

 うつむく顔は悲しいとも苦しいとも、そのどちらにも見えた。

 ジュナイは一人きり(僕は人数には入らない。猫だから)になると、

 よくこんな顔をしている。

 ひとつため息をつくと、布団に潜り込む。

 僕はいつものように、抱き枕のように腕の中に抱き込まれた。

 こういう夜のジュナイの体からは、いつもエイデンさんの匂いがする。

 それが何を意味するのか分からないほど、僕は子供ではない。

 交わるほど深い仲ならば、エイデンさんの寝床で朝まで一緒に眠ればいいのに。

 布団を独占したい僕としてはそう思うが、

 ジュナイにそうさせない事情が何かあるのだろう。

 それが僕に分かればいいのになぁ…。



 …寂しいくせに。

 何かを抱きしめずには眠れないほど、寂しくて、悲しくて仕方がないくせに。

 …ねぇジュナイ、はやく気づいてよ。

 君がそうやって一人で苦しんでいると、僕とエイデンさんは、寂しいよ。

 

 君を大切だと思っているのは、僕達だけなのかい?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ