終:治乱興亡、そして天下は光風霽月也。
武力と知力。
ふたりの将軍は和解した。
戦は終わりを告げ、互いが互いの勝利を掴んだ。
最後に笑ったのは―――。
全員だった。
「このまま、次の敵拠点を制圧に行くか?」
詠或が郭升に問いかけた。
「何を言ってるんだ、忠葎」
郭升が言った。
「敵なんてもう居ないよ。居るのは味方だけだよ」
斉誄の髪が、風になびく。
北の地より赤髪の民、刀武 岱夷。
我こそが、最強の武力なり。
東の地より、碧眼の民。詠或 忠葎。
我こそが、最強の軍師なり。
南の地より、黄金の首飾りを身に付けた民。斉誄。
我こそが、最強の姫武者なり。
西の地より、緑色の鎧を纏った民。織嘉 狗楓。
我こそが、最強の知力なり。
南西の地より、白き心を抱く民。郭升 雛覇。
我こそが、最強の武器なり。
北東の地より、黒き気迫と怨念を漂わせる民。抵桧。
我こそが、最強の敗北者なり。
勝利。
この大陸は、束の間の泰平に包まれていた。
分裂しては、戦が起こる。
勝者が居て、敗者が居る。
――――――。
勝者が居て、勝者が居る。
天下は、ひとつとなった。
この天下の下、初雷が過ぎ去りて。
治乱興亡の世は、今まさに。
光風霽月也。
本編はこれにて完結ですが、別伝をゆっくり書いていく予定です。
ありがとうございました。
もし暇があれば、ふがいないものですが私の出来次第別伝の方も拝読ください。




