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もう無理、もう食べられない、とか言いながら、僕たちはほぼほぼテーブルの料理を完食して、残すは母さんのケーキのみになった。
食べながら話した透と友弥と僕の小さい頃の話に真鍋先輩と木戸先輩は爆笑で、真鍋先輩と木戸先輩の1年、2年の時の話もまた面白くて、時間があっという間に過ぎて行ってしまう。
「ハヤ、あーん」
友弥がフォークでケーキを刺したのを見て、木戸先輩が口を開けた。
これ、チェリーパイの時もやってたよね?
「はあああ!?」
「だから、あーん」
「あーんじゃなくて自分で食べなさいよ」
「何だよ、ケチだな」
「ケチですよ」
ぷいっと友弥が横を向いちゃって、木戸先輩がすごく優しい顔で笑ってる。
僕は僕で、さっきの二人のキスを思い出して……………。
いや、ダメ!!思い出しちゃダメ!!
ブンブンって頭を振って、ケーキを刺す。
「真尋、あーん」
「えええええ!?」
「だから、あーん」
真鍋先輩まで!!
どうして時々こういうことするかなこの先輩たちは!?
「いやいやいや先輩」
「あーん」
反論しようと試みるけど。
もちろん友弥のようにうまくやれる訳もなく。
「………はい」
ケーキを刺したフォークを、真鍋先輩の口に運んだ。
「え?ちょっと待って、俺まさかのまたまたぼりしょん?」
透がケーキを食べながら僕たちを見る。
「………そうかな」
「えっと………BT?」
「いや、今日はCBTかも」
「CBTかよ!!」
「うん、CBTだね」
って、話してる透と友弥と僕と。
「また訳分かんねぇこと言い出したな、お前ら。BTとかCBTって何だよ?」
「びーてぃー、しーびーてぃー」
「え?亮平くん分かるの?」
「え?全っ然、分かんね」
って、話してる先輩ふたり。
「CBだな」
「二人ともCBだね」
「………うん」
「だから何だよそれ?」
真鍋先輩が僕に助けを求める。
「えっと、ぼりしょん透でBT、ちょーぼりしょん透でCBT、ちょーぼりしょんなCB、です」
真鍋先輩と木戸先輩がきょとんって一瞬顔を見合わせて、何だよそれーー!!って笑い出す。
「ちょーぼりしょんとおるって」
しばらく笑って、笑いすぎて、目尻の涙を拭いながら木戸先輩が言う。
「ちょーぼりしょんとおるって、何かおいしそうだね」
「おいしそうって」
「またぼりしょんから食いもんに行くの!?」
「あー、おいしそう!!何かフランス料理みたい!!」
「だよね」
「うんうん」
「意味分かんねぇ!!」
「トイレも行きたくなるけどね」
「わあああ、トイレ!!」
「ぼりぼりしょん!!」
「成長なしだよ、この会話」
ケーキを食べながら、くだらない話で盛り上がった。
疲れた。
もう、笑い疲れた。
お腹もいっぱいで、しゃべって笑って笑って笑って。
真鍋先輩のおうちのお手伝いさんたちが僕たちが食べた料理のお皿やテーブルを片付けてくれて、僕たちは白いふかふかの絨毯の上に転がっていた。
「すっげ疲れた気がする………」
透がごろんって大の字になってる。
木戸先輩はまだ何かくすくす笑ってて、友弥がその隣で丸くなってその笑い気持ち悪いよって文句言ってる。
真鍋先輩が仰向けでぼんやりしてて、僕はそんなみんなを肘をついて見ていた。
何か、今までで一番楽しいクリスマスかも。
真鍋先輩も楽しいかな?ってこっそり盗み見たら、真鍋先輩も僕を見てて。
目が合って、びっくりする。
そしたら真鍋先輩はくるんって起き上がって。
「真尋サンタ、マジかわいい」
僕の耳にこっそり言うから。
サンタさんの服バリに、僕は赤くなった。




