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Led by cards  作者: みやぎ
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僕たちは電車に乗って、いろーんな物がたーくさん売っているお店に繰り出した。






何がいる?何にしようかって、クリスマスグッズを色々見て回った。






「サンタさんの帽子!!」

「いっそ服じゃね?」

「誰が着るんですか?先輩着てくれる?」

「真尋着ろよ」

「えーーーやだ!!」

「やだじゃねぇよ」

「絶対やだ!!」

「絶対似合うって」

「恥ずかしいからやだ!!」






ふたりで騒ぎながら、あれでもないこれでもないって。






楽しくて。



本当に、楽しくて。



時間があっという間に過ぎて行く。






結局買ったのは、サンタさんの帽子が5個、衣装が1着、クラッカーにお菓子を色々。



ロシアンルーレットガムで、誰がサンタさんになるかを決めよう!!ってことにした。






「あ、真尋」

「ん?」

「せっかくだから写真」

「写真?」






街中のクリスマスツリーをバックに、真鍋先輩が来いよって僕を引っ張る。



荷物を足元に置いた真鍋先輩に、ぐいって頭を抱き寄せられて。



超密着しての、自撮り。






「先輩、ツリーうつってないよ?」

「うるせーよ。じゃあ次真尋が撮ってみ?」

「入るかな?」






スマホを受け取り今度は僕が構える。






やっぱり頭を抱き寄せられて、ドキドキしちゃう。



真鍋先輩はこういうの、ドキドキしないのかな。






「ちょっと入った!!」

「ちょっとだけじゃん。そんなに変わんねぇよ」

「自撮り棒ないと無理です」

「自撮り棒………。要らねって」






スマホを渡したら行くぞって、頭をぽんぽんされて、僕は真鍋先輩の隣に並んで歩いた。






「先輩、その写真僕も欲しい」

「あとで送っとく」

「やったっ」






真鍋先輩との密着ツーショットゲット!!






こっそりガッツポーズしたつもりがばっちり見られてて、恥ずかしかった。






次、どうするのかな。どこ行くのかな。もう、帰っちゃう?






「足、大丈夫か?」

「もう、ほとんど痛くないです」

「本当に悪かったな」

「全然、そんなの………」

「真尋?」






悪かったなんて、思わなくていいですって。



歩きながら。






「痛かったろ?それに試合だって出られなかったし」

「そうだけど、だって」

「だって?」

「ケガ、してなかったら先輩と今こうして歩いてないから………」






だから、どっちかって言うと。



これで良かったって、やっぱり僕は思うんだ。






「僕、ケガしなかった方が良かった?」






真鍋先輩を、見る。立ち止まって。






「だからさ」






真鍋先輩がまた口許を右手で覆って、僕から目をそらした。






「お前、それヤバイだろ」

「え?何でですか?」

「俺の理性試してんのかっつーの」

「先輩?」






ぽりぽりと、真鍋先輩がこめかみを掻いてる。



照れてる。






何で?






「痛い思いをさせたのは、悪かった」

「堂々と先輩にくっつけて、嬉しかったよ?」

「お前なぁーーー」

「ん?」

「ん?じゃねぇっつーの」

「だってもう治ってきちゃったから、あんな風にして歩けないもん」






あんな風に、常に触れて。



手を取ったり、肩を寄せて歩いたり。






普通にやってたら、変な目で見られちゃうもんね?






「お前、天然小悪魔かよ。俺をどうしたいんだ」

「何ですか?天然小悪魔って」






はああああって、真鍋先輩がすっごい大きなため息をついた。



困ったような、照れてるような、不思議な顔。






僕、何か変なこと言った?






「マジで、ヤバイわ」

「先輩?」

「…………お前、何でそんなにかわいいの?」

「え?」






かあああああって、顔に熱が集中するのが、分かる。






か、かわいいって。



僕、男だし。男だよ。男だけど。






真鍋先輩に言われると。






どうしても………嬉しい。






「行くぞ」

「………うん」






人混みの方へ向かう真鍋先輩と。






ちょっとだけ、手を繋いで、歩いた。

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