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「ブラブラしながら駅に向かおう。今日は寒いし」
真鍋先輩が、座ってろって僕の分のゴミとトレイも片付けてくれて、立ち上がる僕の腕をつかんで、支えてくれる。
ありがとうございますって、言って。
「僕んち………来てくれます?」
真鍋先輩の顔を、恐る恐る覗き込んだら。
ぽりぽりって、真鍋先輩はこめかみを掻いた。
「本当に、いいの?夕飯」
「もちろんっ」
「じゃあ、行く」
「やった」
小さくガッツポーズをして真鍋先輩を見上げたら、真鍋先輩が僕の頭をぽんぽんってした。
真鍋先輩、それ、時々やるけど。
やるけど、さ。
「何か見たいものある?買うものとか」
「僕は特にないです。先輩は?」
「んー。ない」
頭に乗ったままの手が、ハンバーガーショップを出るよう促す。
僕は、真鍋先輩の肩につかまった。
どれだけ。
どれだけ今日はドキドキしたらいいんだろう。
今日1日で、僕の心臓はどれだけドキドキしちゃうんだろう。
「うわ、さむっ」
お店を出た瞬間に吹き付けてきた風に、隣で真鍋先輩が肩を竦めたのが分かった。
「じゃあもう駅に向かいませんか?」
「だな」
風は冷たいけど。空気は冷えてるけど。
僕のほっぺたは、あつい、ままだった。




