↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Led by cards  作者: みやぎ
PR
33/131

32

ぼりしょんだよ。






透の台詞じゃ、ないけど。



僕はちょーぼりしょんだよ!!って、布団の中で、思ってた。






昨日、雨に、濡れた。






真鍋先輩と木戸先輩の恋人同士みたいなシーンを見ちゃって、僕は傘を持たないまま雨の中を歩いた。



びしょびしょになって、そこに真鍋先輩が傘を持って来てくれて、一緒に電車に乗って帰ってきた。






思い出して、ひとりで赤くなる。






真鍋先輩は電車がガタンって揺れるたびに、僕が転ばないように、僕を抱き締めるように、腕に、ぎゅっと力を入れてくれた。






勘違い、してしまいそうだった。






真鍋先輩、もしかしたらって。



もしかしたら、僕のこと、って。



勘違いしてしまいそうで、必死に息を潜めて、てのひらを握りしめて。






そうじゃないって、自分に言い聞かせた。






自転車の時と同じように、真鍋先輩は玄関の前まで送ってくれた。



すぐに風呂であったまって着替えろって言ってくれたのに、僕は放心状態で、真鍋先輩が見えなくなった後も、そのまま玄関先に立ってた。






で、これ。






風邪ひいて、熱!!



自慢じゃないけど小学校中学校全部全部皆勤賞だったんだよ!!



風邪なんて記憶にないんだよ!!






ぼりしょんすぎて悲しいから、ラッキートランプをひこう。






そう思って、リュックからトランプを取り出す。






シャッフルしてシャッフルしてーーーこれ!!






ダイヤのK…たまには休んでもいい






………ぼりしょんだよ。






休んでもいいなんて、休んだら真鍋先輩に会えないのに、自転車に乗って………くっつけないのに。



って、真鍋先輩に連絡してない!!しかも昨日の帰りが電車だったから今日は自転車じゃない‼︎






やばって、僕は慌ててトランプをしまって、スマホを手にした。



でもまさにその瞬間に、ついたってメールがきて、僕は痛む足を我慢してダッシュで窓を開けた。






「真鍋先輩!!ごめんなさい!!」






うわ、我ながらすごい鼻声。






真鍋先輩が僕を見上げてから、玄関の前に立った。



下でピンポーンって鳴ってる。






え?え?ちょっと待って、ちょっと待って!!ちょっと待ってーー!!



どういうこと⁉︎どういうことなのおおおおお⁉︎






「真尋ーー!!お友だちに上がってもらうからねー!!」






階段の下から母さんの大きな声。



そして足音。






嘘でしょ⁉︎真鍋先輩が僕の部屋に!?



ど、どうしよう‼︎どうしよう!?






僕、どうしたらいいのーーー!?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。