破壊の力
カイウが町の人と救助活動をしていると、ソウがやってきた。
「もうあの子たちは大丈夫だから」
「よかった…じゃあ、お前も非難しろよ? 馬は薬で眠らせたらしいけど、瓦礫が残って危ないからな」
「ううん。ボクも手伝うよ」
「なら、手伝ってくれ。お前のことだから、止めても無駄だろうしな」
そう言うと、カイウはソウに瓦礫を運ぶように指示した。カイウは瓦礫を撤去する作業を再開し、ソウはカイウから瓦礫を
「これが終わったら、サヨネを探しに行ってもいいか?」
「サヨネ…ああ、あの人…今行かなくてもいいの? 他人より、身内のほうが心配でしょ?」
「うん…心配だけど、さ」
カイウは作業する手を止めて、ソウに向き合った。
「サヨネはきっと、人助けをしてる。そういうヤツだからな」
「……へぇ」
嘲笑と焦りの混ざった、震える声だった。
「随分信用してるみたいだね、│その子のこと」
「そりゃ、何年も一緒に旅してるからな」
「……ずっと一緒にいれば、心は通じ合う?」
「なんか変だぞ、ソウ。……さっきの子供たちと何かあったのか?」
ソウはカイウの目の前に手をかざすと、言い放った。
「何もないよ」
その瞬間、カイウは言葉を発する間もなく地面に崩れ落ちた。
瓦礫の影になって、誰もそのことに気づいてはいない。
数分後、ソウが目を覚ました。しばらく呆然としていたが、状況を把握した途端、頭を抱えて震えだした。
「い、今のは…何? 画面に、カイウがいて…ぼくじゃない誰かと、話してて…夢?」
自分に言い聞かせるように呟いたが、意識を失う前のことを思い出し、顔面蒼白になった。
そんなとき、カイウがゆっくり起き上がった。
「よかった…できた。能力者には【神の視点】が使えないのかとおもったけど…直接やらないといけないなんて、めんどくさいけど」
「カイ…ウ?」
「悪いけど、君と話している時間はないんだ」
カイウが手のひらを地面につけると、金色の風が吹いた。
「これ…あの時の……!」
「はははっ! やっぱり噂通りすごいや。『ブレイカー』の力……」
カイウは愉しそうに笑う。そして地面が割れ、積み上げられた瓦礫が隙間に落ちていく。助けを求めていた人や、救助をしていた人々の悲鳴が、鮮明に聞こえてくる。
「カイウ、どうしちゃったの!? ねえ、カイウ!」
「君の言っているカイウはここにいない」
「……まさかお前、さっきぼくの中にいた……」
「だから、君と話している暇はないんだ」
積み上げられていた瓦礫の山が、ソウに向かって崩れてきた。
「邪魔だよ」
「……!」
途中、超説明口調ですみません…。
誰か、ネーミングセンスを…。




