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孤独な被害者


予告なしに新章突入ですみません!



 


 立つことも 歩くこともできないで

 物に頼って生きる日々

 ぼくのことを 

 知らないくせに

 そんな同情に満ちた瞳で ぼくを見ないでよ

 解ろうとしてないくせに


 あの時 あそこにいなければ……

 自分を恨んだ 自分を憎んだ 

 いつでも いつまでも 何度でも

 それでも時間は 戻ってくれない

 溢れる憎悪に 呑まれても

 助けてくれる人は 誰もいない







 好奇の視線を 受けながら

 頼られる人なんて いないから

 今日も 明日も 明後日も

 たった一人で 生きていく

 ぼくのことを

 知らないよね

 解らないでしょ


 ぼくの苦しみなんて 誰も……

 走りたい 飛びたい

 叶わない夢だなんて

 知っているんだ

 溢れる涙は 止まらずに 拭ってくれる仲間は どこにもいない

 解っているんだ








 思い出の中のあの人は

 昔よりも幸せそうで

 誰よりも幸せそうで

 過去に囚われた自分が

 ばかばかしく思えて

 小さく見えて

 くだらなくなって

『今からでも 遅くない

 生きることは できるんだ』って

 君が教えてくれた



 ――じゃあ、生き直す?


 どこから聞こえた そんな声


 ――怖がらないでいいよ。


 誰かがいる ぼくの中に


 ――おもしろい最期にしてあげるから。ね?


 体が突然 動かない


 ――退屈にはさせないよ。


 助けて、お願い…




「タスケテ…」







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