st.01 転生
深夜、飛田給駅から一本の回送列車が新宿に向け発車した。
「しんごぉうよし!」
いつもの風景、いつもの音。なんら変わりはない。一つあるとすれば、妙な夢を見たことだ。なぜか自分が異世界に行き、SLの機関助士をやっているという...そんな夢だ。夢と気づけなかったのが不甲斐ない。あんなにリアリティのないものは初めて見たというのに...。
いつもの風景、いつもの音。なんら変わりはない。一つあるとすれば、翌日の新聞に列車が脱線、横転し、運転士が一人死亡したと記事がでたことくらいだろう。
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「はい、というわけであなたは死にました!」
記憶が追いつかない。自分は今、山小屋のようなものの中にいる。ついさっきまで列車を走らせていたのに...!?
「記憶が追いつかないと思うけど、あなたは死にました!運転席がペシャンコになって!」
こいつは誰だ!?ここはどこだ!?死んだってどういうことだ!?
「うああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「あー!もう!仕方ないなぁ!」
その人物は腕を振り上げ、拳骨を頭頂に落としてきた。
「あで!?」
その瞬間、いきなり冷静になっていろんな情報が頭に流れ込んできた!自分が死亡したこと、ここが黄泉山の峠で、天国と地獄の境目だということ、生き返ることができること...
「お前...頭に直接...!?」
「やっと落ち着いてくれたね...。私は...天使!あなたは死にました!だけど定員オーバーなんで生き返るか転生してください!」
雑!
「えっと...どっちか選べってこと?」
「そう!この紙にどっちかチェック入れてね!」
うーん、ここは無難に生き返る...
「な訳があるかぁぁ!!」
即座に転生にチェック!
「俺は新しい人生を歩むんだッ!!」
「500年この仕事を選んで転生を選んだ人初めて見たよ...」
自称天使はルーレットを取り出して回し始めた。
「それではいってみよー!転生るぅぅぅるぇっとぉぉぉぉ!!」
結果!
【異世界】【同年齢スタート】【容姿も同じ】【記憶継続】
「はい、それじゃぁ転生行ってらっしゃぁい!」
そうやって俺、小川町瑛二は転生させられた。しかし...ほとんど転移じゃないかこれは...!!
そんなことを考えながら、遠のいていく意識に手を振って見送った。
新連載開始!




