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神話の隠れ桜  作者: DB.K
Prologue-神話の続き-
3/10

3

まるで小説の1ページしか書いていないような退屈なその本は、

眠りに落ちる時毎日聞こえていた。


そんな退屈な声は

10年前から忽焉と聞こえなくなった。


3ページ目と4ページ目があったのなら

もっと記憶に残る声があったのにな


17歳になったら使える魔法。

歳をとるにつれて、嘘だ、と思う。


だけど、占いや幽霊など、スピリチュアルを信じるような親ではなかった。


…そして何より、それをこの目で見たことがある。

だけどその記憶は曖昧で、現実のものだったか定かではない。


半信半疑のまま、あまり考えずにその時を待った。





今でも時々開くその絵本は、所々色が薄く滲み、皺ができて歪んでいた。

それは零れ出た悲しみの痕跡。


悲しい時は魔法の言葉を心の中で唱える。


”ラージュ・コア”


閉じ込められた暗闇、ドアの隙間から光が入ってくるような。


心なしか、少し、楽になる。

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