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若くして伯爵家の当主になりましたが、うちの使用人たちは最強なので問題ありませんわ

作者:一ノ谷鈴
 オウリー伯爵家の当主リリーベル、彼女は日々忙しかった。オウリー家の財産と彼女目当ての求婚者たちを追い払うのに。
 しかし、彼女は一人ではなかった。格闘術と隠密術に優れ、陰ながら彼女を守るじいやと、じいやに鍛え上げられた執事たち。そしてありとあらゆる薬を調合でき、彼女の敵を無力化してしまうばあや。さらにメイドたちも、家事のかたわら情報収集に余念がなかった。
 つまりこのオウリー家の使用人たちは、最強だったのだ。彼らに支えられながら、リリーベルは当主としての仕事を全うしていた。
 しかしあるパーティーで、リリーベルは公爵家の青年レオニスに求婚される。いつものように断ろうとした彼女だったが、じいやには何か考えがあるらしく、レオニスはしばらくオウリー家に滞在することになってしまったのだ。
 求婚者たちにうんざりしていたリリーベルも、レオニスの真面目で誠実なところを好ましいと思うようになっていく。しかしそんなある日、到底見過ごせない事件が起こり、リリーベルは立ち上がることを決意した。
(※全12話のお話です)
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