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私は家に帰りたい  作者: Arisa
Period 1.2
12/36

08 馬車

ギルドで買取りが終わった後、旅の道具一式を買い込みました。

そして、万が一の時のために食料一式も。

これで万全の体制になりました。


----


そして次の日・・・馬車の出発日。

私はアリシアさんと別れ、イーストウッド行きの馬車に乗り込みました。

さようなら、ネコニア。ありがとう、アリシアさん。


馬車に乗っているのは護衛と御者、それに私を含めた乗客数人です。


しばらく馬車に乗っていると、広い草原を走っているみたいです。

景色は最高です。



さて、現在時刻は12時。

そろそろ昼食の時間かな、と思った矢先。

乗客の一人の女性が何やら魔法を唱えていました。

きっとご飯を作ろうとする魔法かな?

私もアイテムボックスで昼食は用意してあるのです。


・・・と思っていたら、急に眠くなってきて、私は寝てしまいました。


----


そして・・・目覚めた時には私は広い草原にいたのです。

・・・あれ?

そう、私はどういうわけか馬車から下されていたのです。

しかも・・・護衛と御者、それに初老の大槌持ちの乗客一人が死体となっていたのです。

これが意味するもの。

そう、馬車強盗。

それも、馬車と馬車の荷物だけを奪い、部外者は全員殺すという恐ろしいものです。

おそらく私と大槌持ちの乗客以外は全員グルだったのでしょう・・・・

あー顔を覚えておけばよかった。


あ、でも私は無事だった・・・

そうか。私、万が一のことを考えて私自身に結界魔法をかけていたんだった。

馬車自体に結界を貼っておくと不自然と思われるのであえて私だけにしていたんだけど、こんなことだったらボストロニックの私の部屋のように馬車自体に結界を貼っておけばよかった!

そんなこと今更言っても過去は変えられないのでどうしようもない。


残念だけど、死体を私は持ち運べないです。

これは、私が死体を持っていることで殺人犯と不審がられる可能性もあったためです。

それに、そもそも犯人の有利な証拠隠滅にもなりかねない。


それにしても、ここから歩きとなってしまいましたね。

私はこの広い草原から、街道沿いに東に進みます。

(もちろん、この事態は後で寄った街に報告します。)


----


歩いていると、もう夕方になりました。

なので、テントをはるところを決めてしまいます。

そう、キャンプです。


さて、広い草原にテントを張りました。

ここを今日のキャンプ地としましょう。


この場所は広い草原の東側に山が広がります。

そう、東側が山で邪魔しているのでここは街道の進行方向が南に変わる場所になります。


そう、私にとっては初めてのソロキャンプです。

家族でキャンプをしたことはあります。

でも、ソロは初めて。

・・・そういえば、キャンプ自体をしたのはいつ以来だろう。


まあ、テントもなど一式はあるのでなんとかなるでしょう。


そういえば、アリシアさんにもらった短剣がなんとキャンプで役立ちました。

持っててよかったです、ありがとう。


テント側で一人で食べる食事。

これも思い出になりますよね。


・・・そしてテントの中で一晩を過ごしました。





----


次の日の朝。

陽が当たってきました。

ーおはよう、私。


さて、街道を少し南に進むと、何やら登山道の入り口らしき看板がありました。

看板を見ると、ここを東に進むと山を登り、峠を越え、遠回りの街道と合流するのです。

これは街道の抜け道、いや山越えの近道と私は判断しました。

なので、ここは迷わず東に進みます。


そうしたら、急に道が狭くなり、険しくなりました。

日本でいう・・・登山道そのものです。


それでも、私は登山すること自体は特に問題はないです。

なぜなら、私は「前世」では立山の登山の経験があったからです。


そもそも平地を歩くよりも登山は意外と体力を使うのです。

なので疲れるはずなのですが、今のところは特に疲れていない。


しばらく登山道を進むと、登山道を邪魔する倒木がありました。

これも短剣でなんとかなりました。

短剣は意外と優れものです。


そして、12時ごろには峠につきました。

ここは峠ですが、ここは視界が開けていて絶景です。


せっかくなのでスマホのカメラで撮影しました。

もちろん自撮りも。


峠を降り、しばらくして遠回りしていた街道と合流しました。

あとは街道を東に進みます。


そして16時過ぎには、小さな村、イーストマウントに到着しました。

よかった!


ここの馬車駅を見ると、なんと明日東の街・イーストウッド行きの馬車が出るではないですか。

あ、でも・・・まさか、その馬車って昨日強盗被害にあった馬車・・・じゃないよね?

と若干の不安がありました。

なので、ギルドに寄って、報告がてら聞いてみることに。


「ああ、強盗被害にあった馬車の乗客か、よく無事だった。あの馬車・・・本来、今日ここで泊まる馬車のはずなのに、馬車駅で止まる気配が無いから、護衛が止めようとしたんだが、村をかわしてイーストウッド方面に向かっていたよ。おかげで明日の馬車は運休だ」

やっぱり・・・そうだよね。

明日も歩くことになります。

まあ、1週間待って馬車に乗ってもいいんだけど、正直この村で1週間を過ごすというのは、なんというか時間を持て余してしまいそうだった。

「まああの馬車強盗は安心していいさ。軍に連絡して取り押さえるようにしてもらうからな」


まあ小さい村ですが、商店街はきちんとしています。

ボストロニックとはまた違うかわいい服も。


どちらにしても、ここの宿を取りましょう。

あ!ちょうどいい宿がありましたので、ここで今日の宿を取ることにしました。

ここの宿をとって正解でした。

だって、部屋の装飾がかわいいんです。

ボストロニックの私の家もこういうように飾りたい。

だって、今の私の家、シンプルすぎるから。


あ・・・この時気づきました。

ボストロニックの私の家にも思い出がありました。

シンプルな家だけど家具をどう置こうか悩んだり・・・


うん。

もう一回やってみよう。

何回試してもダメだったけどもう一回、ボストロニックの私の家へ転移を試してみよう。


あれ?

なんと転移してしまった。

・・・今までうまくいかなかったのに???

これは謎がまた一つ出てきました。


でも、これで私はボストロニックの家に戻ることができてしまったのです。

目的は思わぬ形で達成しました。


しかし、その達成感はすぐになくなりました。


外がとってもうるさいんです。

外で大規模イベント?


いや、爆撃音です。

それも銃撃音や悲鳴も。

ボストロニックという街が明らかに非常事態なのです。

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