水着バンド舞台裏
「はい、本番当日~、ドンドンパフパフ~」
陽気な音頭の声が響く、八月中旬、文の用意した簡易ステージの裏に音頭達はいた、
「さぁこの日が来ました、[MIKOSI]バンド演奏3回目、今回は水着での演奏ですが今の心境はどうですか?、ボーカルのやっちゃん」
ハーフパンツ風の水着を着ている音頭はいつも通りのテンションである、
「初のボーカルだけど音頭や立花ちゃんに負けないようなシャウトをするよ」
同じくハーフパンツ風の水着の屋台も少しテンションが高い気がする、
「素晴らしい心意気ですね、では次、キーボードりっちゃん」
「まぁ、今回は文おじさんのお願いでもあるしね、頑張って演奏するけど……」
かわいいワンピース風の水着の立花、しかし隣にいる葵からの異様なオーラに言葉を濁す、
「なるほど、それでは最後にギターの葵会長」
「・・・・・・」
葵は無言である、
「どうしたんですか葵会長、いや[布面積の少ないビキニ会長]」
カッ、一瞬、葵の両目が光って音頭を見た気がした、
「どうしたの葵?、ほらほら意気込みを聞かせてよ~」
「そうそ、どうしちゃったの?、[布面積の少ないビキニ会長~]」
生徒会役員の二人も舞台裏にいる、二人とも物凄くニコニコしている、
「あ、あんたたちが水着は任せてって言ったから!」
「だから私たちがそれぞれ用意してきたじゃん、葵に好きな方選んでもらうために」
「そうそ、残念だけど私の方は選ばれなかったけどね、残念無念」
「あんたが持ってきたのって旧スク水でしかも胸に名前平仮名で書いてあるじゃない!」
「いや~、葵なら絶対似合うと思うけど」
布面積の少ないビキニと旧スク水、葵はビキニを選んだわけである、
「まぁまぁ葵会長、もう時間なのでレッツゴーですよ」
音頭の言うように買いに行く時間はない、
「ここまで来てしまったんですからね、立花ちゃんも心の準備はいいかい?」
屋台が後戻りが出来ないことを確認する、
「大丈夫、屋台君も元気に歌ってね、葵会長も頑張りましょう」
立花も屋台と葵に声をかける、
「既に退路は塞がれてしまったね、もうこうなったら[私を見ろ]で行くっきゃないわね」
「じゃあ皆、表舞台にGO!」
音頭の掛け声と共に、四人はステージの上に行く、




