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夜明け

【全滅への死闘と圧倒的敗北】

(無数の異形群が津波のように押し寄せ、悲鳴と破壊音が海域を包み込む)

1カット

ジャンヌ

「はぁ、はぁ……っ! くっ……主よ、私に……我らに力を……っ!!」


カトリーヌ

「(右腕を欠損し、激しく血を撒き散らしながら)ハッ……笑わせないで……っ! 一体倒すだけで……全エネルギーを使い果たすなんて……! こんなの、最初から勝てる道理なんて……なかったのよ……っ!」


さくら

「(片脚を砕かれ、地に伏しながらも刃を握り締め)あは……あはは……ご主人様……逃げて……っ。私、まだ動けますから……ご主人様だけは……っ!」


(しかし、さらなる巨体を持つ本隊の異形が、ボロボロの三人を嘲笑うかのように地鳴りを立てて踏み出してきた)


主人公

「どうして……どうして俺はあの時の処分を止められなかったんだ」


カトリーヌ

「もう終わりね……手足も……予備兵装も……何も残っていないわ……」


主人公

「あの24時間……! 処分命令に従わず、24時間の猶予を使って別の手を探そうとしていれば……! マリーもピアも失わずに……全員でこの局面を乗り越えられたかもしれない。」


さくら

「ご主人様……ごめんなさい……。私……ご主人様を守れなかった……っ……」


(倒れ伏すカトリーヌとさくらに向けて、異形の巨大な爪が振り下ろされる――)


【聖女の決断】

ジャンヌ

「――いいえ、まだです。終わらせはしません……!」


(ジャンヌが傷だらけの身体で二人の前に躍り出で、神聖な光を身に纏いながら深く澄んだ瞳で主人公を見つめる)


主人公

「ジャンヌ……!? やめろ、前に出るな!」


ジャンヌ

「先生。短い間でしたがあなたはいつだって、私たちを救おうと必死に苦しんでくださった……その誠意を、私は誰よりも知っています」

「先生……どうかご自身を責めないでください。」

カトリーヌ

「何をするつもり?」


ジャンヌ

「……」


カトリーヌ

「また神様?」


カトリーヌ

「『私が犠牲になれば全部解決する』。それで終わりにするつもり?」


ジャンヌ

「……」


カトリーヌ

「それは覚悟じゃない。ただの逃げよ」

ジャンヌ

「ごめんなさい。カトリーヌ」

ジャンヌ

「でもね。命には使いどころがあると私は思うの」


主人公

「ジャンヌ……お前、何を……!?」


(ジャンヌの体が眩いばかりの光の粒子へと変わり始める。彼女は優しく微笑みながら、主人公の瞳をまっすぐに見つめた)


ジャンヌ

「私はいなくなります……ですが、奇跡の芽をここに遺します。……先生、最後にひとつだけ聞きたいことがあります。」


ジャンヌ

「もし生まれ変わったら……あなたは、何のために戦いますか?」


【主人公の選択肢】

選択肢1:「自分自身のために戦う」

選択肢2:「失った幼馴染(あの日の悲劇)を救うために戦う」

選択肢3:「マリーやピアたち(ドール)を悲劇から救うために戦う」

選択肢4:「さくら(傍にいてくれる者)を守るために戦う」

選択肢5:「ジャンヌを救うために戦う」

選択肢6:「もう戦いたくない。」


【選択後のジャンヌの応え(タイムリープ発動)】


選択肢1:「自分自身のために戦う」


ジャンヌ

「自分自身のために、ですか……」


「……ふふ。なんだか、少し羨ましいです。」


「私はずっと、望まれる場所へ行って、与えられた役目を果たせれば、それで十分だと思っていました。」

「そうしていれば……自分が何を望んでいるのか、考えずに済みましたから。」


「だから……自分はどう生きたいのか。自分は何をしたいのか。そんなことを、自分自身で決められるあなたが……少し、羨ましい。」


「もし私にも……自分自身のために生きることを選べる未来があったのなら。」


「きっと、違う景色が見えていたのでしょうね。」


「ですから、その気持ちは……どうか、大切にしてください。」


「誰かのためではなく、あなた自身が望んだ未来のために戦う。」


「私は、その選択を祝福します。」


ジャンヌ

「生きてくださいね。あなた自身が生きたいと思える未来を。」


選択肢2:「失った幼馴染(あの日の悲劇)を救うために戦う」


ジャンヌ

「失ってしまった大切な方を……救うためにですか。」


「その願いが、どれほど強いものなのか……私にも分かります。」


「けれど……私は聖女として、過去を変えることを許すことはできません。」


「過去は、神が定めたもの。

たとえどれほど辛く、悲しい出来事だったとしても……それを都合よく書き換えることを、私は肯定できないのです。」


「だから……あなたの願いを、正しいとは言えません。」


「……それでも。」


「もし神様が――もし、この世界が……その願いを許してくださるのなら。」


「どうか、その時だけは……。」


「もう一度、大切な方に手を伸ばせる未来に、祝福がありますように。」


「そして……あなたがその未来へ辿り着けることを、私は祈っています。」


選択肢3:「マリーやピアたち(ドール)を悲劇から救うために戦う」

ジャンヌ

「マリーさんや、シェイクスピアさんたちを……。」


「……そうですか。」


「彼女たちは、ドールです。」


「命を持っているように見えても……本来、この世界にあってはならない存在。命であって……命ではない。」


「私たちは、そういう存在なのです。」


「だからこそ……彼女たちを救うということは、ただ仲間を助けるということではありません。」


「この世界が『存在してはいけない』と決めたものを、それでも守ろうとすることです。」


「……きっと、簡単なことではありません。その選択をするなら、きっと大きな覚悟が必要になります。」


主人公の選択肢

「覚悟はある」


「それでも……あなたは、彼女たちを救いたいのですね。」


「……ふふ。」


「私は、そんなあなたの考え方に……救われました。」


「私たちを『ドールだから』と切り捨てるのではなく、そこにいる私たち自身を見てくれる。」


「そんなあなたが……私は、好きです。」


「……だから。」


「どうか、その想いを最後まで貫いてください。」



選択肢4:「さくら(傍にいてくれる者)を守るために戦う」


ジャンヌ

「……さくらさんを、守るために。」


「……そうですか。」


「ずっとあなたの傍にいて、あなたを支えてくれた人。その人を守りたいと思うのは……とても自然なことですね。」


「私は少しだけ、あなたに聞いてみたいのです。」


「守るというのは……その人の前に立って、すべての傷を自分だけで引き受けることなのでしょうか。」


「苦しみも、悲しみも……全部、自分が背負ってしまうことなのでしょうか。」


「……私は、そうしてしまっていたのかもしれません。」


「けれど……本当の意味で『守る』というのは、きっとそれだけではないのでしょうね。」


「嬉しい時には、一緒に笑う。

苦しい時には、一緒に悩む。

逃げたくなった時には、その人の手を取って、一緒に逃げる。」


「そして……その人が自分の意志で選んだ未来を、最後まで隣で見届ける。」


「それが……『その人を守る』ということなのかもしれません。」


「だから、もし次の世界でも、さくらさんがあなたの隣にいるのなら……。」


「どうか、自分ひとりで彼女を守ろうとしないでください。」


「彼女のことを信じて、彼女にもあなたを守らせてあげてください。」


「二人で支え合って、生きてください。」


(

ジャンヌ

「あなたが、誰かを守るために生きようと思ってくださったこと。」


「そして……その人と一緒に生きる未来を選んでくださったこと。」


「私は、その願いに……心から祝福を捧げます。」

)

選択肢5:「お前ジャンヌを救うために戦う」

ジャンヌ


「……私、ですか?」


「……ふふ。困りましたね。」


「私は、奇跡の乙女です。神に選ばれ、聖女として人々を導き、救うためにここにいる。」


「誰かが傷つけば、私が盾になる。誰かが迷えば、私が道を示す。誰かが絶望すれば、私がその手を取る。」


「それが、私に与えられた役目なのです。」


「だから……。」


「『私を救う』なんて……そんなことを言われるとは、思ってもいませんでした。」


「私は、救われる側ではありませんもの。」


「……なのに。あなたは、私を救うために戦うと仰るのですね。」


「……変な人。」

主人公の選択肢

「変じゃない」

「守りたい」


ジャンヌ

「やっぱりおかしいです」


「だって私は……あなたに守ってもらうために、ここにいるのではありませんから。」


「ですが……ほんの少しだけ。」


「そんな奇跡が、本当にあってもいいのかもしれないと……そう思ってしまいました。」


「……ふふ。」


「それでも私は、守ります。」


「私は、奇跡の乙女であり、聖女ですから。」



選択肢6:「もう戦いたくない。」


ジャンヌ

「…………そう、ですか。」


「……それは、逃げではありませんよ。」


「戦い続けることだけが、正しいわけではありません。疲れたのなら、立ち止まってもいい。怖いのなら、怖いと言ってもいいんです。」


「あなたは……ずっと、苦しみながら戦ってきたのでしょう?」


「ならば次は、戦わないための道を選んでもいい。」


「それでも――もし、もう一度だけやり直すことができるのなら。」


「今度は、『戦わない未来』ではなく……『誰も戦い切らなくても守れる未来』を、探してみませんか。」


【結合部分】

そろそろ時間です。

(ジャンヌの体が溢れんばかりの光となり、『バベルの塔の狭間』の空間歪曲と不吉に、しかし神聖に共鳴し始める)


ジャンヌ

「この命、この魂の全てを削ぎ落としてでも……私はあなたを、あなたたちの未来を守ります。……さようなら、私の大切な先生」


主人公

「ジャンヌーーっ!!」


(世界が白い光に包まれ、幼馴染の死と同じ凄惨な記憶のフラッシュバックとともに、世界が巻き戻っていく――)

さくら

「また寝ぼけてるんですか。私はあなたの大切な愛妻、助手のさくらですよですよ。」

主人公

「また”同じ夢”、か……。」

さくら

「というか!ジャンヌってどこの女ですかああああ!?!?!?!?!」

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