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終 - 濡花/蓮浄 凛

 あの後、三人で病院に戻ると酷く慌ただしかった。

遺体が無くなったと医者や美里の母が通報し、警察の車両が駐車場から溢れていた。


 直ぐに院内に入り警察に事情を説明する。

堅物な警察でも弥生の主張には素直に耳を傾けた。


 美里と再開した母親の喜びようと言ったら、それはもう、ここでは書き表せないものだった。


 美里は今までのように大学に通う事になったのだが、二日前に『良い友人が出来た』と、笑顔の明るい女性との自撮り写真がLINEで送られてきた。何となくうまくやっていけそうな気がする。


 私と薫がそうだったように…。



 一方、弥生は地元警察に動員を要請し、陰喰 律華と父親の遺体捜索に乗り出した。二人とも直ぐに見つかった。そして、もう一人の腐乱死体も一緒に見つかり、それが弥生の祖母だと判明した。


 遺体の状態から見て明らかに老婆の遺体の方が長く沈んでいたはずなのに、何故か二人の上から覆い被さり、守るような状態で発見されたらしい。私や了子の立ち会いのもと、三人は白永山神社に手厚く葬られた。


 そして、弥生は例の相談役を今まで通り続けることにしたそうだ。



 私はと言うと、特に変わった事もなく学校生活を楽しんでいる。

相変わらずクラスでは浮いているが、最近は知人と呼べる話し相手も出来た。




 そして、ある事をするために私は白永山に向かった。

一気に三人の溺死体が発見されたのもあり、遅かれ早かれ山は完全に立ち入り禁止になると弥生に告げられた。


 例の崖縁に弥生から貰った余りの卒搭婆を立て、手を合わせる。ここに来るのも、これで最後になるだろう。


 頬を伝う涙を拭い、私は来た道を引き返した。

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