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二十二 - 影悔/蓮浄 凛

 四人同時に振り返ると、例の老婆が立っていた。

老婆がゆっくりと顔を覆う布を外すと、弥生の目から涙が溢れた。


「お婆ちゃん…!」


「弥生や、寂しい思いをさせてすまなかったねぇ」


 あの老婆が…。

そう考えていると、再び薫が口を開いた。


「美里さんの言う通りよ。蓮浄さんが良くも悪くも気になってしまった。出来るだけ側に居たくて…」


「ずっと居てくれたの、薫だったんだね」


 祖母が亡くなって以来、部屋を横切るようになった影や、弥生の神社で見た御下げの少女の影を思い出した。そう、学校でも。


「でも、私はあなたと仲良しこよしするだけじゃ駄目だった。どうしても、ね。だから…」


「次は私だったんだ…」


 冷静に美里が後を引き継いだ。


「そう。あなたは一度確かに死んだ。あのままなら私は甦ってた。でも、やはり家族愛には敵わなかったなぁ…」


「お母さん…」


「そう。ね…」


 がくりと力無く薫が項垂れた。

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