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新青天の霹靂  作者: まめ
第二章 オープン記念パーティーで
27/51

青天の霹靂26(冬眞と廉の語らい)

二人はラウンジにやって来て、酒を酌み交わす。

この時、廉夏は夢の中だ。

鍵のかかった部屋に置いてきている。

「お前は、この事件、どう読み解く?」

「僕はやはり、彼が犯人だと思います。ただ、彼が犯行を思い止まっていた理由が分からない」

キツく唇を噛み締める。

「もしかしたら、この犯人は優しすぎたのかもな」

「優しすぎた?」

廉はグラスを揺らす。

氷同士のぶつかる音を楽しむかのように。

冬眞は、グラスに口を付ける。

グイッと半分くらい空ける。

「僕はやはり、疑ってますが、彼を信じたい」

「なら、お前は最後まで信じぬけ。たとえ、現実が違かったとしても。それが、京極で生き抜くこれからの糧になる」

「つまり、廉さんは違うと」

「さぁな、分からんよ」

廉は一気にグラスを空ける。

で、冬眞の分も勘定を払うと、肩を叩いて自分は部屋に戻る。

冬眞は、グラスを揺らし、氷のぶつかる音を楽しむ。

で、チビチビ飲む。

そこに女性のグループが入ってきた。

彼女達は冬眞をチラチラ見てくるどうやら、気になるようだ。

「お嬢さん達は、ここの従業員か、何かですか?」

「そうです。ここだと、他に行くとこないので、結局、ここになります」

「なら、お話し聞かせてもらえますか?」

「えっ、私たちで分かることなら」

顔を赤くしながら言う。

「間宮会長は家族仲良さそうに見えましたが」

そう言った時、1人の女性が言った。

「私、亡くなった人を悪くは言いたくないんですけど、ルリカお嬢様ってちょっと苦手でした」

「あっ、私も」

「私だって」

「って言うか、あれ好きな物好きいなくない」

「言えてる。いたら見てみたいわ」

出るわ出るわみんなの本音。

ここまで、言われるとルリカさんも可愛そうになってくる。

「じゃあ、穂波さんは?」

「穂波様だけが、私達従業員の癒しの天使でした。あの子は会長達とは全然違う」

「それを言うなら、富山さんだって。何で会長何かの下にいるのか、分からないよね」

「あー、私も思ってたあの人なら、別の会社に行けるのに、何でかって?」

「何もないのって、あの人だけじゃない?」

「エ~、皆何か、あるの?」

「だいたいがお金かな。私も借りてるし。良い顔して貸してくれるけど、その後が最悪。奴隷決定よ」

「でも、皆が皆お金借りてる訳じゃないんでしょ」

「後は、脅されている人とかねぇ。どちらにしろ、奴隷決定じゃない」

「本当にね。ま、金借りてる家らも悪いんだけどさ」

「何か、やることが悪どいですね」

「悪どいも悪どい」

話がさらにヒートアップするかと、思われたとき、廉夏が来る。

「冬眞~」

「あっ、皆さんお話し聞かせてくれてありがとうございました」

冬眞は廉夏の肩に手を回す。

「起きたばかりですか?」

「うん、まだ眠い」

「じゃあ、部屋に戻りましょう。では、失礼しますね」

と、行って席を離れる。

エスカレーター前で冬眞は頭を下げる。

「助かりました」

「何か、分からないけど、廉兄に、行ってこいって起こされた」

冬眞の肩に頭を乗せる。

「さすが、廉さん」

肩に乗っている頭が次第に重くなり、冬眞は笑う。

そして、冬眞は廉夏をお姫様抱っこをする。

この時、廉夏はもう寝ていた。

苦笑いで部屋に戻ると、廉が出迎えてくれる。

だけど、笑っていた。

「これは、予想外の光景だ」

「まありがたいですけど、無理やり起こしたんですか?」

「ああ、困っていたろう?」

「確かに。でも、可愛そうです」

「そうかもな。明日、労ってやれよ」

「労いますよ」

「で、収穫はあったか?」

「ええ。富山さんと穂波さんの評価は一様に良いです。で、ここのスタッフ金を借りてるか、脅されているかで、皆さん間宮の奴隷みたいです」

「良いこと聞けたじゃないか?」

「ええ。でも、富山さんや、穂波さんだけじゃなく皆が恨んでいます。これでは、逆に広がったかも?」

「皆が恨んでいることが判明し、1歩前進だろう」

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