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新青天の霹靂  作者: まめ
第二章 オープン記念パーティーで
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青天の霹靂25(日向の歩む道)

どう言うことだ?

『誰かに昔、使われていたってことか?』

冬眞は悩む。

それに、日向は気付くと、また笑う。

「どうした青年?」

「いえ」

「聞きたいことは聞いとけ。後でとか思っていると、いざ聞きたいときに聞けなくなる。それは、簾が良い例だろ?」

その言葉で、彼が廉の素性を知っていることに気付く。

「そうですね。それでは、聞きます。日向さんは誰かに使われていたんですか?」

それに、クスリと笑うと日向は言う。

「分かんねぇか?」

「ええ」

と、冬眞は頷く。

「それも仕方ねぇか? あのときの記憶がねぇんだもんな」

「えっ? その時の記憶があれば、分かるんですか?」

「ああ」

「と言うことは、先ほどの話を踏まえると、廉さん」

「ご名答」

そう言って、笑う。

「なぜですか?」

「奴が俺に生きる道をくれたからだな。本来なら俺は警察には入れないからな」

「なぜ?」

「俺の父親は、殺人者だ。本来なら俺は警察になんか絶対に入れない」

それを、聞き冬眞は愕然とする。

「どうして?」

「妻、つまり俺の母だなを()っちまったんだ」

「それこそ、何故?」

「父は真面目だった。それに、対して母は男と遊ぶのが好きだった。父が泣いて、頼んでも母は遊ぶのを止めなかった。まぁ、殺されても、自業自得だな。もともと、母が父と結婚したのも財産が目的だった。だから、俺を生んだ。俺の祖父母は金があったからな。で、祖父母が亡くなった後に、それが顕著(ケンチョ)に現れる。それで、とうとう、父は我慢出来なくなるんだよな。殺したあと、自分も死のうとしたのを、俺が止めたよ。その時、俺に泣いて謝ってた。それ見たら、もう俺は何も言えなかったよ。で、警察官になるには、身内、つまり、俺から三親等は犯罪者はいちゃいけないって決まりがあったから、俺には絶望的だろ。俺には小さい頃から警官への憧れがあったが無理だったのを、廉が戸籍を弄り両親とも、事故で亡くなったことにしてくれた。だから、この先何があっても、俺の一番は廉だ。そのせいで、廉は己の人生を京極何かに捧げることになってしまった」

そう日向は言い切った。

何か、かと冬眞は聞いていた。

俺は逆に継ぎたいのに継げない。

世の中なかなかうまくいかないなと、冬眞は思った。

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