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~ 幼さ
――カチャッ
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小さな音がして、真っ暗だったそこに光が少しずつ差す
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「許み ……?ああ、君はこんなところに居たんだね」
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そっと覗き込んだのは、先ほどまで許みがずっと考えていたマリオネットのクロだった 素直そうな目と静かな落ち着いた声に慌てて許みは涙を拭う
……何となく、弱みを見せたくない気がして、自然に声が尖ってしまう
「なんで、どうしてここがわかったの ?」
クロは少し困った顔をして、
「取り敢えず、降りてこないかな……?僕も流石にずっとこの状態はきついからさ」
と 、笑って見せた
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許みは、どのように上がったのか高めの戸棚の上の引き出しに隠れていて、クロはぶら下がる状態で腕をそこに掛けていたからだ




