人物紹介(最後にお読みください)
簡素ながら用意しました。
髪の色と瞳の色の言及が無かった人物も書き出していますが、もし作中にあったら忘却していたことになります。申し訳ございません。
プルデンテ・バジーレ(グラツィアーニ)
灰色の髪、灰色の瞳
身長 162cm
大陸の西端、小国ながら武力によって国土を守ってきた王国の第三王女。王家の色とされる銀髪青眼ではなく、王妃の色も継いでいないことから王妃不義の子と噂され、地味で大人しい無能の姫とされていた。
目立たないために認識されないが母譲りの美しい顔立ちで、胸は豊満ながら引き締まった体をしている。
結婚当初は十七歳。夫となったアストゥートの愛を一身に受け、バジーレ家内での立場を確立した。領地経営や家内のことも取り仕切っている。侮っていた人々は気付かなかったが、為政者としても能力の高く、心も強い。何を言われても何をされても屈しない。
最終的には五人の子供の母親になり、バジーレ辺境伯領を盛り立てることで王国第二の都市の礎となった。
名前の意味はイタリア語で「思慮深い」。
アストゥート・バジーレ
黒髪、金色の瞳
身長180cm
古から王国の東端を守るバジーレ家の跡取り。次期辺境伯。筋肉で引き締まった体を持つ美男子。
プルデンテが嫁ぐ前は自身の欲の解消に何人もの愛人や行きずりの相手がいたが、ほぼ一目惚れ状態だったプルデンテとの結婚が決まると全て清算、始末した。プルデンテのためなら簡単に嘘を付き、感情も偽る。結婚当初は二十四歳。
無表情で無感情。部下からも恐れられる冷酷な側面があり、怒りによって残虐性も表れるがプルデンテと二人の子供達にはその姿は見せない。愛情深く、優しさも見せる。プルデンテに関することでは嫉妬深く、他の男は近付けたくもない。執着心が強くて重い。
外敵がいなくなったことでプルデンテと共にバジーレ辺境伯領を隆盛させた。
名前の意味はイタリア語で「狡猾」。
オルランド・バジーレ
黒髪、金色の瞳
身長184cm
バジーレ辺境伯、バジーレ家の当主。大柄で筋肉質の重装兵のような体格の人物。年齢を重ねたことにより険しい表情が標準化している強面の美丈夫。
当初は王妃不義の子という噂と大人しい見た目からプルデンテに対して忌避感があったものの、出産直後の疲労や痛みすらものともせずに挑んできたことに驚く。以前からある出産に対する恐怖も相まって、プルデンテ自身に恐れを抱き、関心を向け始めた。
和解後は自分が敬愛すべき王族の姫はプルデンテのような人物として、義父でありながら忠義を向けている。
最愛の妻の出産を立ち会った際、あまりの残状に出産自体がトラウマになっている。プルデンテが妊娠するたびにアストゥートを咎めるため、更に仲が悪くなってしまう。
バジーレ家らしく怒れば残虐性が表層に表れて、妻を毒殺した人物を始め、バジーレ家の婦女子を害そうとした者達に苛烈な拷問を行って処した。
以前、ディニタに失言をしたことで彼女に目をつけられて、言葉でも力でも叩きのめされている。
テオドラ・バジーレ
銀髪、青い瞳
プルデンテとアストゥートの長女。赤子の時より武具に関心があり、成長と共に騎士という役職に夢を見始める。幼いときは騎士関連に感情が高ぶり、気の強さもあって暴走しかけたが、しっかりとした落ち着きのある性格になってきた。
プルデンテの子供でありながら彼女の実の姉ディニタと容姿が似ている、つまりはグラツィアーニ王家らしい容貌の美しい中性的な少女。
ファビオラ・バジーレ
銀髪、金色の瞳
プルデンテとアストゥートの次女。家族だけではなく全ての使用人に愛されている正しくお姫様のような子。
甘え上手でおっとりとしている。我儘は言わないわけではなく、可愛らしくお願いをすることで我儘とは思われない。
祖母に当たるアストゥートの母ヴィオラと瓜二つの容姿から、バジーレ辺境伯に贔屓目に愛されていて絶対的な味方にしている。華やかな美少女。
ヴェネリオ・バジーレ
黒髪、金色の瞳
プルデンテとアストゥートの長男。
まだ赤子だから性格は定まっていないが、わんぱくで力も強い。食いしん坊だからか、アストゥートがバジーレ辺境伯のようになるのでは、と懸念している。
アストゥートに似ている。つまりはバジーレ辺境伯にも似ているため、将来が楽しみな子。
ディニタ・グラツィアーニ
銀髪、青い瞳
身長170cm
王国の第一王女、次期女王を確約されたプルデンテの姉。文武両道であり、若いながら敵国との戦争に何度も勝利している強者。
王家の色を持つ中性的な美貌の持ち主で、王女というより王子のような容姿をしている。女性からの人気が高い。
見た目と表層のみでプルデンテを判断する者達と違い、溺愛して信頼もしている。理由によって武器を持たせたくはないが、政務に関しては連名で政策を立てたこともある。
アストゥートがプルデンテに強い関心を抱いていると気付き、感情を推し量るために結婚の打診をした。即答をされて驚くも、恋愛感情を抱いていたと分かって了承する。ただ、夫婦生活でプルデンテが傷付くことがあれば、即座に離縁させるつもりであり、身を守るために王家の毒薬のネックレスすら渡していた。
王配となる夫とは仲が良く信頼しているが、中性的な男性同士が寄り添っているように見られることが暫しある。
名前の意味はイタリア語で「威厳」。
スプレンディド・グラツィアーニ
銀髪、青い瞳
身長165cm
王国の第二王女でプルデンテの姉。国外にも伝わるほどの絶世の美女。
人目に付く容姿と社交的で明るい性格から、王国の外交官として各国に渡っている。自身の武器である性格と美貌を活用して老若男女を虜にして、その内側に入り込むことが得意。また、剣術の達人であるため並の戦士では相手にならない実力者。
家族愛が強く、特に姉妹に対しては心の支えにするほど心を置いている。
外遊で連れている護衛騎士と文官は愛人。複数の男達に愛を向けており、肉体関係が無くとも愛されている魅惑の人。
名前の意味はイタリア語で「華麗」。
シエナ・ペドーネ
茶色の髪、緑色の瞳
身長159cm
プルデンテの筆頭侍女である年高の女性。
最初こそ評判の悪いプルデンテに嫌悪感を抱いて態度悪く接していたが、あまりに動じない様子か考えを改めた。最初の妊娠を期に使えるべき主と定めて誠心誠意、心すら寄せて接している。
元はアストゥートの母ヴィオラの侍女。バジーレ家に嫁ぐ彼女に同行して現在まで至る。大切な主だったヴィオラを失ったことに深い傷を負い、だからこそ現在の主であるプルデンテの身の安全を最善と考えている。
騎士である夫ともうけた三人の息子達は全員アストゥートの部下。一家でバジーレ家に仕えている。
チェチェーリオ・オルサコリーナ
白髪交じりの黒髪、明るい茶色の瞳
身長196cm
バジーレ辺境伯領軍の幹部、領軍内では将軍の地位に就く偉丈夫。古からある戦士の名家であるため、彼らが住む土地にオルサコリーナという町ができ、現町長でもある。騎士の妻との間に六人の子供がおり、全員が騎士職。
豪快で明朗快活。迷うことなく突き進む猪突猛進な精神性の持ち主。戦闘でもその人間性が発揮されるため、捨て身とも言える突撃をかまし、例え大怪我を負うとも怯まず、相手を確実に仕留めようとする。
大食い。仕留めた獣は大型の熊であろうとも綺麗に平らげる。非常に生存力の高い人物。
コルンバーノ・デ・パルマ
金髪、緑色の瞳
身長182cm
バジーレ辺境伯領軍所属、領都の南門守備隊長。アストゥートと同年代。軽率で軟派な性格だが、バジーレ領ではアストゥートに次ぐ美男子。
職務中であろうとも軽い気持ちで女性を口説いてしまう。ところ構わず、相手も考えずに口説いてしまうため、よく他の守備隊長から制裁を受けている。
ジャン・ベルターニャ
茶色の髪、茶色の瞳
身長179cm
バジーレ辺境伯領軍所属、領都の東門守備隊長。アストゥートと同年。質実剛健で真面目な人物。卑怯な手での勝利よりも正面から立ち向かうことこそを良しとする騎士らしい性分。
コルンバーノと仲が良く、退勤後もつるんでいる。だからこそ軽率な彼の制裁係になっている。既婚。
フェデーレ・ジーノ
黒髪、茶色の瞳
身長175cm
バジーレ辺境伯領軍所属、領都の北門守備隊長。アストゥートより五つ年上。眼鏡をかけた知的な美男。
職務中は理知的で真面目な態度だが、異常なまでの女好き。態度に出さないだけで、相手が好意的だと分かると狙いを定めて懐柔し始める。どの立場の女性であろうとも手を出してしまうため、軍の内部では警戒されている。
ラウロ・カルディナーレ
白髪、黒い瞳
身長187cm
バジーレ辺境伯領軍所属、領都の西門守備隊長。老齢ながら従えている守備部隊を規律正しく統率している。何事があっても動揺をせず、冷静な対応を心がけている歴戦の猛者。
既婚者で、まだ幼い孫のためにも領都の防衛に尽力している。
ルカ・バジーレ
黒髪、緑色の瞳
身長174cm
バジーレ辺境伯領軍所属、領都の警ら隊長。アストゥートと同年で幼馴染。バジーレ家の分家生まれで、隊長になる前はアストゥートの部隊に所属していた。
職務に忠実であり、領都の平穏を保つために一身を注いでいる。
その関係性から他の隊長よりアストゥートと親密で、職務外であれば砕けた対応も取っている。既婚。
国王
銀髪、青い瞳
身長181cm
プルデンテの父親。力強く強靭な肉体を持ち、何度も戦場を駆けた王。
プルデンテの結婚はディニタ主導によって整えられ、事後報告を受けるまでは蚊帳の外だったことでアストゥートには不満しかない。
王妃
金髪、緑の瞳
身長155cm
プルデンテの母親。慈愛に満ちた母性溢れる王妃。愛する我が子達を全員可愛いと思っている。孫も勿論可愛いが、娘達の愛を独り占めできる婿達は厳しい目で見ている。カリーナという名前はイタリア語で「可愛い」という意味。
エーリオ・グラツィアーニ
銀髪、青い瞳
ディニタの息子、彼女の戴冠に伴い王太子となる。
大人しく落ち着いているも、周りの観察は怠らずに場にあった対応が身に付いている。非常に頭が良くて思慮深く、内面はプルデンテに似ている。
少女を思わせる容貌の美少年だが、服装で少年らしくなっているため辛うじて性別は間違われない。
レジェス・ビセンテ
赤茶色の髪、茶色の瞳
身長188cm
明確な敵国である隣国のビセンテ伯爵家三男。怪力で投擲武器が得意であり、戦闘になれば気持ちも感情も抑えて相手を殺すことに集中する。
世界一と言っても過言にはならない絶世の美男子。博識で語学も堪能だが、力で捻じ伏せるを地で行くことで考えなしの脳筋でもある。
バジーレ領はビセンテ伯爵家の土地であると伝わっているため、ビセンテ伯爵家は一族ぐるみで代々侵略をしていた。彼も例に漏れず、支配者になることで二人の兄を退けて次期ビセンテ伯爵を狙っていた。しかし、外遊に訪れたスプレンディドを見たことが転機となる。絶世の美女を前に気が引けたものの、妹であるプルデンテの存在を知って興味を引かれ、実際に目にしたことでバジーレ領の支配を本格的に狙い始めた。土地を手に入れ、地味な灰色の王女を隷属させる高揚感と支配欲で突き進んだ結果、迎えた末路は無残だった。




