猫(偽)は苦戦を強いられる。
なるべく、人目が付かないところを走ろう。
向こうをスタミナ切れにさせてから倒そう。
夜中で、人間が少ないと思うけど、ここは街だ。広い道を通って逃げて、人間にでもあったりしたらもっと大変だ。
多分、コレの標的があたしから人間に移る。
ヒュン
何かが耳を掠った。
後ろのエネミーが何か投げたらしい。
それがわたしの正面にころがる。
すると投げたそれが足を生やし、あたしに正面から向かってきた。
キシャー、キシャー
うあ、なにこれなんかこっち向かってきてるし、
何か分からなかったけど、エネミーが
投げた物だからそれが飛びかかってきたときに前足で引っ掻いた。
するとどうだろう、引っ掻き切る前に
ぱひゅんと音を立てて消えた。
結局何だったの……
そうしている間にも後ろから追いかけてくる
路地の壁を蹴り、
屋根の上に出てまた走る。
後ろには、エネミーがおり、猫の見た目なのに、猫の特技であるはずの猫足を使わずに
それはうるさく、ドタバタと大きな音を立てて走っている。
これはまずい。人間たちが起こしてしまうかもしれない。
今何処に居るかを必死に考えて
当たりをつけおりた。
そこからはずっと走り回った。
エネミーはまださっきと変わらぬ速さで走り続けている。
こちらはもう息切れまじかだ。
直接戦うしかほかない。
走っている内にいつの間か橋の上まできた。ここで戦う事にした。
(動物に取り付くくらいのエネミーなら、魔法少女なしでも、
わたしだけでも闘えると踏んでいたけど、
どうか、倒せますように!!)
そう考える間に
エネミーが襲ってきた。普通に猫らしく引っかこうとしてきた。
あたしは紙一重で避ける。
あたしがいた橋の手すりはさっきの斬撃で 綺麗に切れた。
うわー、危な、よくもやってくれたな。
今度はコッチから攻撃だ。
一瞬で近寄り顔お引っ掻く
思った通り、猫を引っ掻いた時とは違う
グニャリ、とした物が前足に伝わる。
引っ掻いたところからは血が流れずに黒いものが見えていた。
やっぱり、あの黒いドロドロが正体だ。
そうだと分かったら簡単だ。
猫の体をボコって中身を出し、それを浄化するればいい
するとまた攻撃してきた。
今度は体当たりだ。
それを避け切れず、当たってしまい、
飛ばされてしまう。そのまま勢いで橋の縁に打ち付けられる。
ぐえ、油断した...!
そのままエネミーはあたしに近寄り、嚙みつこうとしてきた。
もう寸前まできたときに手元にさっき切られた手すりだったものがあることに気が付き、それをエネミーの口に噛ませ、その隙にエネミーの視界から出る。
ガキンッ ガキンッ
エネミーはどうも口にはまった鉄パイプが取れないらしい。
エネミーはうらめしそうにあたしを見た後に
笑った。
猫の顔で笑ったは無理があるかも
でも笑ったのには違いない。
ガキンッガキンッピキン
ものすごくぞくりと体が寒くなった。
まさか、噛み砕いた...
それを見て固まっていた時
エネミーの足元からさっきの路地で切り裂いた奴と同じ奴が10匹出てきた。
1匹だった直ぐに倒す事は出来たがさすがに10匹しかも、
さっきエネミーに咬ませたものはもうない。
口が自由になった。
つまり、
エネミーとも同時に戦わなければならない。
どうしよう
あたしがじっとしてしまったの見たのか、
エネミーは、ニャッと一声あげた。
すると、奴らはあたしに襲いかかってきた。
あたしは2匹仕留める事が出来たが他のを仕留めることが出来なかったため、
体に纏わり付かれ、動けなくなり、そして、地面にはりつけられてしまった。
動けない、どう動いても動けない。
ゆっくりとエネミーが近づいてきた。
それこそ、勝ち誇ったように、
もうだめだ。あたしも死んだ。もう、みんなのところに行くのか
エネミーは、もう鼻先まできた。
もはやこれまでか、と思ったその時、
辺りが急に明るくなった。
そして、
「真夜中に、騒ぎを起こすのは
だーれ、このミルキーキャンディが
許さない。」
と魔法少女がやって来た。