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雲郷、友情の倶利伽羅峠

パイの実さん、すいません……!

雲郷、通学途中!


 はぁ……。通学ってのは、なんかけだるい気持ちになるよなぁ……。なんか、漏れそうでもあるしよぉ……。まあ、駅で、すればいいか! この橋を渡れば、いよいよ電車だしな!


 「やあ、青年……。なにをそんなに急いでるんだい?」

うお、白髪の渋いおじいちゃんに話かけらちまったぜ! こいつぁ、無視はできんよな!

「おう、おじいちゃん! 俺、漏れそうでさ! だから、ちょいと電車まで急いでんだ!」

我ながら、グゥッドな説明だ! 惚れ惚れするぜっ!

「ふむ、しかしだな、青年よ。そんなことはどうでも良いのではないか? この長い人生では。」

な、なにを言ってんだ! このおじいちゃん! なぜ、急いでいる俺を止めてまでその話をする必要がある!?

「パイの実ってのは良い……。なんか、こう……サクサクしている。」

パイの実かぁ……。パイの実は実にグッドだぜ! だが、俺はまず実がでそうだっ!

「モロヘイヤってなんなんだろうな……。モロに平野なのかの?」

モロヘイヤは葉っぱだっ!


~30分後~


「……での、わしは、ライオンに勝利することができたのじゃ!」


「な、なんて感動できる話なんだっ! 俺は今っ! 猛烈に感動しているっ!」

嘘じゃねえっ! 俺は溢れ出しそうな涙をこらえることに必死だぜっ!!!


 「うむ、青年よ! また、どこかで会うことがあるならば!」


 「おう! おじいちゃんっ!!!」


 ガシッと握られる両の手は! 二人の歳の差乗り越えて!

 育まれるは漢の友情!!!


 今、2人の尻には、しっかりと友情の花束が漏れていた……


 雲郷、その老人が雲郷盛森の父親、雲郷漏(もれ)(すぎ)であることに気づくのは、まだまだあとのことであった!


 雲郷、勝利!!!


「これ書いた奴バカだなぁ……。」というスタンスで読むことをオススメします。

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