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クリスとアルとシャル

クラークがどんな顔で最後、私を見ていたかはわからない。私の気持ちを押し付けちゃっただけかもしれないけど、クラークには大切な人がいるから。

私もスッキリして、なんだか今ならどんな大勢のパーティーにも喜んで参加出来そう。



「じゃあ2人とも、またね。」


「あ、うん。アル、ありがとう。」


「なにが?」


「ううん。何でもないよ。」


アルのおかげで私は王女じゃなくて普通のニーナとして喋ることができた。ムカつくこともいっぱいあったけど、、、それがなかったらお高く止まってる王女様になってた。


「それよりクリスのことは良いの?」


「な、なんで私なんですかっ!?」


「あー、うんまあ、いろいろだよ。」


「え?なに?なにかあったの?ヒドイ!!どうして私に言ってくれなかったの!?」


「ニーナ様っ!そんなんじゃありませんからっ!!」


「えー、どうだか。良いわよ。あとでクリスにたっぷり聞くから。」


「「、、、。」」


「えっ?どうしたの?」


「いいえ。」


「ワンっ!!」


「あ、ごめん、シャル。もう行くよ。って、そっちじゃないよ!!」



どうしてシャルがまだ私たちと一緒にいるのかというと、、、



――


「ワンっ!!」


「えっ?シャル?どうしてシャルが?」


「ごめんなさい。道中でシャルに会ってミシェルさんが飼っていた犬だと聞いたのでミシェルさんの歩いた道が鼻でわかるかもしれないと思ったので。」


「あ、そうなんですか。よかった。気付いた時にいなくなっていて、、、。探したかったんですが動きすぎるのはちょっと、、、。」


「逃亡中ですものね。うふふ。シャルは本当にミシェルさんのことが大好きなんですね。とっても嬉しそう。」


「ええ。毎日一緒に畑仕事をし、、、。」


「?」


「私、本当に田舎の、いえ、リューク王国は素晴らしい国なのですが、、、ただの一般人なんです。」


「私もですよ。」


「あなたは王族に支えているでしょ?」


「支えているだけですよ。例え王族に好意を持ってもその方が他の王女様と一緒になるのを見ているしかないんです。」


「え?誰か好きな人がいるんですか?」


「、、、想うだけは自由ですよね。」


「私、こんなことをして皆様にご迷惑をかけて、少し不安もあるし、今も身分の違いに悩んだりするけど、、、後悔はしてませんよ?」


「はい。でも私はいいのです。」


「どうして?」


「好きな人と好きな人が一緒になってくれれば、私は幸せです。」


「え?」




「クリス、ニーナが戻ってきたよ。」


「あ、はい。」



「――クリス!!」


「ニーナ様、、、。」


「話してる時には泣かなかったんだよ、最後だけ、、、。でもこんなにじゃなくて、、、。でもちゃんと言って、さよならもしてきた、、、。」


「ニーナ様、、、。」


「クゥーン」


「シャル、、、。」




――


あそこで私の側に寄り添ってきたシャルはずっとミシェルの元に帰ろうとしなかった。

それを見たミシェルがシャルをもらってもらえませんか、って言ったの。でもシャルが好きなのはミシェルだからそう言うと、、、



――


「私とニーナ様が2人いる今、ニーナ様の方に寄り添うのですから――。」


「、、、ええ。そうね。ミシェル、お幸せに。」


「はい!!」


――


シャルの話というかあの後の話になってしまったわ。まあ、そしてシャルは王宮で飼うことにしたの。今、アレン王国でアルと別れたところなんだけど、まさかのシャルの暴走によって私とクリスも走って追いかけているところ。帰る方向と逆の方向に向かってシャルが走り出しちゃうんだもの。

まあ、ちょっと回り道しても良いわよね。行きは全然余裕がなくて他所の国を見ることができなかったもの。アルにはアレン王国のことを聞かせてもらったけど。

「よし、そうしよう。」


「な、なにがですかっ?、、、はあ、はあ、、、。」


「このままいろんな国を見て回るのよ。」


「えっ?早く帰らなくて良いんですか!?国王様も王妃様も心配していらっしゃいますよ!?」


「大丈夫よ。手紙を書いておくから。それにすぐに終わりにするわ。ちょっとだけっ!!」


「まあ、それでしたら――。」


「よしっ、決定!!」



この後他所の国を回るところを書く予定ではありません。、、、多分その部分を書くとなると今まで以上に間が空いてしまうと思うのでΣ(ノд<)

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