王女の想い
そう。お母様が言っていたこと、私にはちゃんと伝わった。私はただクラークのことを取り戻したいだけ。クラークに好きな人がいる、婚約破棄したい、って言われてから私のなかで色々な感情が溢れて、、、自分でもどうゆう想いなのかわからない。クラークが私と同じ気持ちではなかったことの悲しさ。他に、喜怒哀楽じゃ言い表せないなにか、もやもやした感情。
とにかく、私自身の想いがどうであれ事実、お母様の言う、魔法の一滴はクラークだけで、クラークに相応しい女性は私だけ。私のような品格のある王女がクラークのような王子には相応しい。
そうよ。きっとこれはただの試練。私が王妃として誰からも愛されるためには1人の女性として1人の男性に愛される必要があるのよ。ええ。だから私はこの試練をなんとしても乗り越えなければいけないのだわ。
私は自分の部屋に戻って出掛ける準備をすることにした。と言っても旅に出掛けたことがない私はなにをどうすればいいのかわからないし第一そうゆうことは王妃になる私が自分ですることでもないと思う。
「ニーナ様。普段のお召し物では目立って身分もわかってしまうのでこういったワンピースをご用意させていただきますね。」
「そうね。身分を隠すのだものね。」
「いいのですか?」
「もちろん。クラークを取り戻すためだもの。」
「は、はい。では手配しておきます。出発は3日後、でいかがでしょう?」
「ええ。それでいいわ。」
「ではそのように。」
「よろしく。おやすみなさい。」
「はい、おやすみなさいませ。」




