キャラクター事典⑤エドガー・アルスレイン
今回の人物事典はリオン達の生活しているアルスレイン王国の第二王子、エドガーです。
本編には書かれていないセレナとの関係やスキル、家族関係などまとめました。
ぜひ、ご覧ください。
◆エドガー・アルスレイン
アルスレイン王国第二王子。王立学院Sクラスの中心人物の一人。
勉学、剣術、魔法、判断力のすべてが高水準にまとまった万能型で、学院教師からも非常に高く評価されている。
王族としての責任感を持つ一方、学院では「第二王子」ではなく、一人の学生として仲間たちと接することを好む。
五年Sクラスではセレナ・ヴァレストと正式に婚約している。
(出典:番外編③「エドガー・アルスレイン」、番外編④「今年のSクラス」、第363話「婚約しても同じ教室で」)
◆来歴
アルスレイン国王と王妃の第二王子として生まれる。
兄は第一王子アルフレッド。
幼少期から勉学、剣術、魔法のすべてで高い能力を示し、「兄よりエドガーの方が優秀なのではないか」と周囲から比較されることも多かった。
しかし本人は、自分が努力し結果を出せば出すほど王位継承を巡る話が盛り上がることを内心では快く思っていない。
王立学院へ進学後は、セレナ、リオン、ヴィクトル、ガイル、ナディアらとSクラスで学ぶ。
学院では洞窟探索や実戦演習などにも参加し、仲間とともに二度の飛び級を達成。
五年Sクラスへ進級後はセレナとの婚約が正式に発表され、学院生活と並行して王宮で政務や外交を学ぶ機会も増えている。
(出典:番外編③「エドガー・アルスレイン」、第184話「飛び級」、第363話「婚約しても同じ教室で」、第424話「久しぶりに皆で昼食」)
◆スキル
《家事》
料理、掃除、洗濯、整理整頓など、日常生活に関わる作業全般への適性を高めるスキル。
一般家庭では非常に実用性が高く、一般的には「あたりスキル」とされる。
ただし王宮には料理人や侍女、使用人が揃っているため、第二王子であるエドガーにとっては、その恩恵を実感しにくいスキルでもある。
一方で能力自体は優秀で、料理の下準備、整理、片付け、作業の段取りなどを自然にこなすことができる。
学院の文化祭でも本編では描かれていないところで活躍しており、華やかな王子という外見に反して、Sクラスでも屈指の家事能力を持つ。
(《家事》の名称・詳細、文化祭での使用は本編未登場)
◆容姿
五年Sクラス時点で身長185cm。
王族の中でも大柄で、剣術鍛錬によって均整の取れた体格をしている。
髪は鮮やかな金髪。瞳は澄んだ青色。
顔立ちはかなり整っており、いわゆる「王子様」という言葉がそのまま似合う美男子。
背筋が伸び、立ち居振る舞いにも無駄が少ないため、何も知らない相手が見ても育ちの良さを感じさせる。
一方、学院でSクラスの仲間たちと過ごしている時には表情も柔らかくなり、王宮にいる時より年相応の少年らしさを見せる。
婚約者のセレナとは約20cmの身長差があり、並ぶと長身の金髪王子と気品ある公爵令嬢という非常に目立つ組み合わせになる。
(身長・髪色・瞳など容姿の細部は作者の頭の中)
◆性格
冷静で、物事を全体から見ることを得意とする。
自分一人が成果を出すことより、周囲を含めて最善の結果を出すことを優先するタイプ。
幼少期から王宮で多くの大人と接してきたため、自分の発言が相手にどう受け取られるか、相手が何を求めているのかを考える癖が身についている。
そのため年齢の割に完成度が高く、学院教師からは逆に「完成されすぎている」点を課題として見られている。
王位そのものへの執着は薄く、兄アルフレッドを次代の王にふさわしい人物だと考えている。
学院生活を通じて、仲間と冗談を言ったり、予想外の出来事を楽しんだりと、王宮では出しにくかった年相応の面も見せるようになった。
(出典:番外編③「エドガー・アルスレイン」、番外編④「今年のSクラス」)
◆恋愛
・セレナ・ヴァレスト
ヴァレスト公爵家令嬢。現在の婚約者。
王家とヴァレスト公爵家双方から婚約案が持ちかけられたものの、二人とも自ら納得したうえで受け入れている。
婚約後も関係は形式的なものに留まらず、二人は変装して王都へ出かけるなど、お忍びでデートを重ねている。
デートではエドガーが行き先や店を考え、セレナを自然にエスコートする。
セレナの気の強さや自立心も理解しており、何でも代わりにやってしまうのではなく、必要な時だけ支える。
第二王子と公爵令嬢という政治的な組み合わせである一方、現在は互いを一人の男女として知りながら関係を深めている。
(出典:第350話「選べるもの、選べないもの」、第363話「婚約しても同じ教室で」。お忍びデートは本編未登場)
◆主な功績
王立学院入試では最上位クラスの成績を記録し、教師陣からは例年であれば首席でもおかしくなかったと評価されている。
学院では洞窟探索や実戦演習に参加。
危険な戦闘では全体を見ながら仲間へ役割を割り振り、Sクラスの連携を成立させる役割を担った。
その後は軍による調査にも王族として関わっている。
また、リオンたちとともに二度の飛び級を達成。
五年生になると王宮で国王の政務を見る機会も増え、卒業後を見据えた王族としての教育も本格化している。
学院文化祭では一生徒として準備や運営に参加し、《家事》も人知れず役立てている。
(出典:番外編③「エドガー・アルスレイン」、番外編④「今年のSクラス」、第184話「飛び級」、第424話「久しぶりに皆で昼食」。文化祭での《家事》使用は本編未登場)
◆魔法・戦闘
剣術、魔法ともに非常に高水準。
教師からも「筆記、実技ともに申し分ない」と評価されている。
特に強みとなるのは、個人としての戦闘能力だけでなく、複数人で戦う際に全体を見て判断できること。
剣術は王家で基礎から徹底的に鍛えられており、無駄の少ない正統派の戦い方をする。
一方、完成された型を持つがゆえに、一年生時点ではリオンに動きを読まれたこともある。
本人もその指摘を素直に受け入れており、敗北を言い訳せず次へ活かす。
ガイルのように圧倒的な身体能力で押し切るタイプではなく、剣術、魔法、判断力を高水準で組み合わせる万能型である。
(出典:第80話「対人判断」、番外編④「今年のSクラス」)
◆人物関係
・国王
父。
王としての責務を非常に重く見ており、エドガーにも幼少期から王族としての現実を教えてきた。
エドガー自身も父の厳しさを理解しており、国王としての判断と父親としての感情を分けて考えている。
(出典:番外編③「エドガー・アルスレイン」)
・王妃
母。
親子関係は良好。
エドガーを「第二王子」としてだけではなく、一人の人間、一人の息子として育てようとしてきた。
王宮で常に立場を意識せざるを得なかったエドガーにとって、幼少期から安心して子供でいられる存在でもあった。
(出典:番外編③「エドガー・アルスレイン」ほか。詳細は作者設定)
・アルフレッド第一王子
兄。
周囲からはエドガーの方が優秀だと比較されることもあるが、本人は兄を競争相手とは考えていない。
特にアルフレッドの、人の懐へ自然に入り、立場の違う相手とも関係を築けるコミュニケーション能力を高く評価している。
自分にはない長所だと認めており、次代の国王には兄こそふさわしいと考えている。
(王位を巡る比較は番外編③。兄弟関係の詳細は作者設定)
・ラウグレン公
王妃の弟であり、エドガーにとって叔父。
王族としてではなく甥として接してくれる数少ない人物の一人。
政治や貴族社会にも精通しているため、エドガーにとっては相談できる頼れる叔父でもある。
(詳細は作者設定)
・セレナ・ヴァレスト
一年Sクラス時代からの仲間であり、現在の婚約者。
気が強く自立心のあるセレナを、守られるだけの女性とは考えていない。
学院では婚約後もそれまでと大きく態度を変えず、対等な相手として接している。
(出典:第363話「婚約しても同じ教室で」)
・リオン・ハル
友人であり、エドガーが非常に高く評価している人物。
勉強、剣術、魔法、研究、内政など幅広い分野で能力を認めており、特に問題を発見した後、次にどこを見るべきかまで考える速さを高く評価している。
自分より「先が見えている」と感じることすらある。
その一方、女性関係についてだけは完全に別評価。
普段は相手の意図や社会の問題を恐ろしいほど読むにもかかわらず、恋愛になると突然何も分からなくなるため、エドガーもかなり呆れている。
婚約者を普通にエスコートできるエドガーからすると、恋人と二人で出かけておきながら「これはデートなのか」と考えているリオンは理解不能に近い。
エドガーにとってリオンは、
能力面では尊敬できる友人。
女性関係では絶対に参考にしてはいけない友人。
という、かなり極端な評価の人物でもある。
(出典:番外編③「エドガー・アルスレイン」、第80話「対人判断」、第466話「昨日までとは少し違う」)
・ヴィクトル・ローデン
一年Sクラスからの友人。
軽そうに見えて非常に鋭く、人の反応や金の動きを読む能力を高く評価している。
ヴィクトルも王子だからと必要以上に遠慮することはなく、学院では軽口を言い合える関係。
権力よりも「儲かるかどうか」を優先するヴィクトルの分かりやすさを、エドガー自身も付き合いやすいと感じている。
(出典:番外編③「エドガー・アルスレイン」)
・ガイル・ベイルン
一年Sクラスからの友人。
考えるより先に身体が動くように見える一方、仲間への信頼が厚く、意外に精神的には安定している人物として見ている。
学院では勉強を教えることもあり、王子と辺境公家の息子というより普通の友人に近い。
(出典:番外編③「エドガー・アルスレイン」、第363話「婚約しても同じ教室で」)
・ナディア・セルヴァン
他国の王女。
王族として育った者同士だからこそ理解できる苦労や立場も多い。
一方で、ナディアは他国の王女、エドガーはアルスレイン王国第二王子であり、二人が必要以上に親しくなれば外交的な意味を持ちかねない。
そのため互いに一定の距離を保っており、Sクラスの仲間ではあるものの特別深く関わることは少ない。
エドガーは、穏やかに見えるナディアの内側にかなり強い芯があることも理解している。
(出典:番外編③「エドガー・アルスレイン」。外交上の距離感は作者設定)
◆読者の反応
エドガーはリオンほど物語の中心で問題を起こしたり解決したりする人物ではないため、感想欄で単独で話題になる頻度は比較的少ない。
大きく注目されたのはセレナとの婚約。
それまでセレナをリオンのヒロイン候補だと考えていた読者からは、
「セレナルートだと思っていた」
「エドガーとセレナは意外だった」
といった反応が見られた。
また、婚約発表直後は二人の恋愛描写が少なかったため、「まだカップルに見えない」という厳しい意見も寄せられている。
一方、実際のエドガーはセレナへ周囲の注目が集中すれば自然に前へ出るなど、婚約者としての気遣いを見せている。
さらに本編外では変装してお忍びデートを重ね、きちんとセレナをエスコートしている。
そのため、描写が少ないだけで「実はちゃんとやることをやっている男」という人物でもある。
そしてエドガーの恋愛能力が明らかになるほど、比較対象となるリオンの評価が悲惨になる。
普通のことを普通にやっているだけなのだが、リオンの隣に置くと妙に完璧な男に見えてしまう。
総じて、読者からは万能な王子でありながら王位に執着せず、仲間や婚約者を一人の人間として扱う人物として受け止められている。
(出典:エピソード363・375・390ほか感想欄)




