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第1話(七) 【平穏はやって来ない】
とりあえず小突いておく。
「痛っ。何よー」
しばらくどつき合いになる。
道ばたで俺は何をしているのだろうか。
「お前等って本当はつき合ってんじゃないのか?」
不意に後ろから声が掛かる。
この声は……。
「誰がだ誰がっ」
長塚里史。
中学の頃からのくされ縁である。
そんな事はさておき、今の聞き捨てならん事を撤回させないと、俺の平穏な生活がまた一歩破滅に近づく!
「さっきの一連のやり取りだけで十分バカップルだよ。見てるこっちが恥ずかしかったっつの」
しまった……。
何も言い返せない。
ぐぁーっ、嫌だ。
何故こいつなんかと!
「捺莉。もう少し離れて歩け」
俺は二人を置いてさっさと歩き出す。
「あ、待ってよっ」
「ついてくるなよっ」
こうして、学校に着く頃には前進汗だくになるのだった。




