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「そういえば…私何本入れていた?」
楓花は考えた。何とか思い出そうと思考を巡らせる。
車庫に運んでおいたビール缶の箱と炭酸水の箱から水曜日にビール6本1パックと炭酸水6本を入れたけど毎週入れていた気がする。毎月のように1箱か2箱買っていたような気がする。それに、前回の旅行に入れたのも飲み切っていなかったし、帰ってきてからも入れていた気がする。
そんなに入るはずがないのに、なぜ入ったのだろう?
そして、なぜそれに気が付かなかった?
呆然としてしまう。
「この冷凍冷蔵庫の中を把握しないと…」
楓花が何気に声を出すと、冷蔵庫の上に透かして文字が見えた。
「ええっ?」
〇ビール缶350ml36本
〇炭酸水プレーン500ml24本
〇炭酸水レモン500ml18本
〇キャベツカット3袋…
いやいや待って。
本数多いよ?
もっと種類入っているよね?
私、野菜ミックスとか入れた!
焦った楓花の指先が右下へ触れると続きがスクロールされていく。
〇ミックス野菜カット2袋
〇カットレタス2袋
〇ミネラルウォーター500ml999本
〇シリカウォーター500ml999本
〇緑茶600ml999本
〇ウーロン茶600ml999本
〇スポーツドリンク480ml999本
〇りんごジュース500ml999本
〇オレンジジュース500ml999本
〇牛乳1L999本
〇豆乳1L999本
〇にがり100㏄999本
〇キャベツ999玉
〇白菜999玉
〇トマト999玉
〇きゅうり999本
〇玉ねぎ999ケ
〇人参999本
〇メークイン999個
〇男爵999個 …エトセトラ…
はぁ!?
どういうこと!?
手で触れるとスクロール出来た。
入れた覚えのない物まで入っている。
視線を上げて冷凍庫側へと移した。
〇鶏むね小間肉100g7P
〇鶏むね肉角切り100g3P
〇鶏もも肉角切り200g5P
〇豚小間肉500g5P
〇鶏もも肉角切り500g999P
〇豚小間肉500g999P
〇豚角切り500g999P
〇牛肩ローススライス500g999P
〇牛ローススライス500g999P
〇牛ロース角切り500g999P
〇牛サーロイン角切り500g999P
〇鮭切り身100g999切れ
〇鯖切り身100g999切れ
〇鯛切り身100g999切れ …エトセトラ…
楓花は考えるのは放棄した。
よくわからないけれど、食べ物は十分にある。
それでいいではないか。
いや、待って今回鶏こま入れていないのに、100g7Pっていつの忘れ物よ?腐っていない?
取り出して見てみるけれど、傷んでいる様子はない。ラップで包んでいるってことは、3週間前のもの?
冷凍庫内でどのくらい持つのかはわからないけど、とにかく食べ物はある。きっと大丈夫。
さて、どうしようか…。
楓花が座ったソファーの上部には、見慣れた扉があった。
軽キャンピングカーの時の3枚扉だ。
それを開いて一応念のために「何がどのくらい入っているの?」と呟くと、品名と数量が出てきた。
どうやら私が入れたものは端数で、そうではない物は999個入っているようだ。
おそらく上限が999個なのだろう。中には楓花の好きな高級チョコレートメーカーの商品も各種大量に入っていた。うわぁ…うれしいけど、ここまで多いとありがたみがない。いや、まぁ…せっかくだしね。
楓花はギフト用の28個入りチョコレートの箱を1つ取り出した。
箱を開けて1粒口に入れた。
少しすると、中のガナッシュの濃厚なナッツの香りが広がる。
おいし~。
もう1粒食べようとして、やめた。
いくらたくさんあるといっても、大事に食べよう。
楓花は箱に蓋をして冷蔵庫へと入れた。
コーヒーを飲み、口の中をさっぱりとさせると確認の続きに戻る。
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