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3-1 3日目 十一回戦

おはようございます。

相撲大会3日目の朝です。

私は、今日もここに観戦に来ています。


が、あちらから、我利山田君がチョイチョイと呼んでます。

何でしょうか?


我「細ノ山さん、ウチの部屋に席割り当てあるから、そこで観れば良いんじゃないですか?」

私「ありがとう。だけど、一応今日は自分で買った席で観ておくよ。まだ、私挨拶してない力士の人も居るから関係者席はまた今度で」

我「あ、そうですねー。じゃあ次の場所はこっちで見てくださいね。

あと、昨日帰って体重測ったら44kgまで落ちてました。」

私「ヤバいじゃん。」

我「大きな声では言えないですけど、今日力士の中で一番軽いと思います。けど、応援お願いします」


気の良い我利山田君は支度部屋に戻っていく。


私「あ、今日も頑張れ!」


我利山田君は、頷いてくれた。


その流れで外素人部屋の嵩ノ将の所へ。


私「おはようございます。今日は粘り勝ちだよ」

嵩「ッス。はい、疲れも取れたので頑張ります」

私「ネバネバだよ」

嵩「最初の相手、仕事場の同僚なんで負けるわけにいかないんです」


私は客席に戻った。


第十一回戦、我利山田君から順番が来た。

対するは、池面部屋の顔岳だ。

167cm47kgの顔岳は七回戦で、嵩ノ将に勝って1勝して、現在は3勝7敗。

イケメンな顔だけが売りで、鍛えていないだけに成績は奮って無い。


片や、我利山田君は187cm46kgだったけど……内緒で44kgまで落としている。

スポーツ経験者の我利山田君が一応有利なはずだけど……


土俵に2人が上がった。


「ハッケヨイ ノコッタ!」


我利山田君、低めに当たった! 珍しく左下手を引きました。そして、顔岳とおでこ同士当たる程、態勢を低くしています。

顔岳は左下手を取った!

多分、利き手じゃ無いはずだからまだ大丈夫。


あ、やはり、身長差で低い態勢を維持するのは大変なのか、我利山田君が少し浮いた所で顔岳が胸に頭を当てます。

顔岳、我利山田君の左下手に手をやって……あぁ、我利山田君の左下手が切れました。そのまま顔岳、我利山田君の左手を握ってます。

我利山田君は右で上手を取りました。

と同時に上手投げ! は決まらないが顔岳半身になりました。

顔岳の左側から我利山田君が押す!

顔岳押される!

土俵際、顔岳そのまま押されて押し出し!

我利山田君が勝って5勝6敗、顔岳3勝8敗負け越しとなった。


さて、次は嵩ノ将の番だ。

相手は、若井川部屋の後輩ノ山だ。

確か、我利山田君の高校の後輩だ。

まだ19歳で高校卒業したての社会人で167cm53kg。

ここまで5勝5敗とまずまずの成績だ。


嵩ノ将は30歳で、178cm57kg。

後輩ノ山が会社の同僚と言っていたが微妙に我利山田君とも繋がっているんだな。

11歳の差で全体的な体格も上のはず。

先輩として負けるわけにいかないか。現在1勝9敗で大きく負け越している。


土俵に上がる2人。

土俵上で後輩ノ山が何か言っている。

嵩ノ将の顔が赤黒くなっているが……怒っているのか?


「ハッケヨイ ノコッタ!」


アアッ、嵩ノ将、後輩ノ山に右張り手!

パチーンと良い音が響き渡る!

が、後輩ノ山はそのまま当たって両下手を取った!

嵩ノ将、慌てて両上手をとったが悪く無いぞ!


後輩ノ山はまた何か言っているようだ。

嵩ノ将も言い返している。


「ソレ ハッケヨイ ホイ!」


嵩ノ将が出た。押していくが……中々後輩ノ山は引かない。

嵩ノ将もう一度出る! っと、後輩ノ山が下手投げ!嵩ノ将振られるがノコル。

嵩ノ将重心を低めにする。足は土俵際に近くなっているが……

後輩ノ山出る、押す!

嵩ノ将、土俵際で俵に沿って周る。

また少し土俵中央側に戻って来た!

本当に、土俵を丸く使ったけど、もう一度攻めないと……

嵩ノ将両上手を引き付けて寄る! 後輩ノ山右手で嵩ノ将の左上手を切る!

ヤバい、嵩ノ将は実は腕も細いし、力も正直弱いんだよ。

嵩ノ将に勝ってしまってる私が言うんだから間違いない。多分後輩ノ山にもバレたな。


あっ、今度は聞こえたぞ。

後「力弱いっすね。」

嵩「うっさい!」

後「ほら、攻めますよ!」


「ソレ ハッケヨイ!」


後輩ノ山、右下手を取って寄る!

嵩ノ将もう一度左上手を取り直す!

後輩ノ山寄る! 土俵際、嵩ノ将徳俵に足がつく!

後輩ノ山寄る!

嵩ノ将徳俵につま先立ちで粘る!

両上手廻しはシッカリ良いところだ。粘れるか?


っと、一度後輩ノ山攻めを止める。

少し土俵際から離れた!

おっと、嵩ノ将右手で後輩ノ山の左下手を切ろうとしている。

どうか? 切れた!


嵩「お前の力も弱いな」

後「なにっ!」


後輩ノ山、右下手だけで押します、勝負を掛ける、

押す押す!嵩ノ将、土俵際まで押されて……おっと投げを打つ!

これは……ゆっくり倒れてウッチャリで嵩ノ将の勝ち!


土俵下倒れて来た嵩ノ将と後輩ノ山。


嵩ノ将が、後輩ノ山を立ち上がらせ、土俵上に上り勝ち名乗りを受ける。


「嵩ノ将ー。」


嵩ノ将2勝9敗、後輩ノ山5勝6敗。


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