第4章: アルケミスの帰還と賢者の石の強奪
秀城が賢者の石の魔法陣を完全に記憶し終えた、まさにその瞬間だった。 神殿の天井が、黒い稲妻によって引き裂かれた。アルケミスが、元素図書館で共鳴させていたプルトニウムの力を使い、レムリアの結界を破壊して、ついにその姿を現したのだ。
彼は、以前とは比較にならないほどの禍々しいオーラを纏っていた。その背後には、彼がウラン鉱石から人工的に生成した、プルトニウム(Pu)の核が、黒い太陽のように輝いていた。
「ご苦労だったな、メンデレ・秀城」 アルケミスの声が、神殿に響き渡った。「貴様が試練を乗り越え、賢者の石の魔法陣を解読してくれるのを、待っていたぞ」
「アルケミス!お前は、俺を利用していたのか!」 秀城は、キュリウムの力で回復した魔力を解放し、戦闘態勢に入った。
「利用?人聞きの悪い。私は、貴様に『機会』を与えてやったのだ。私と同じ、世界の真理に触れる機会をな」 アルケミスは、神殿の石碑を一瞥した。「その石碑の魔法陣は、不完全だ。古代人どもは、超重元素を安定化させる最後の鍵を知らなかった。だが、私は知っている。そして、その鍵は、貴様が持つ『調和』の力ではなく、私の『崩壊』の力によってのみ、起動する!」
アルケミスは、自身のプルトニウム核のエネルギーを解放した。それは、秀城が地下都市で中和した時とは比較にならない、完全に制御された、純粋な崩壊エネルギーだった。
「貴様には感謝しているぞ、メンデレ。貴様がプロトアクチニウムとアメリシウムの力を手に入れたおかげで、この世界の元素の安定バランスが一時的に崩れた。その隙を突いて、私はついに、プルトニウムの完全制御に成功したのだ!」
「何だと…!?」 秀城は、自身のアクチノイド習得が、アルケミスの計画を助ける結果になっていたことに気づき、愕然とした。
「さあ、賢者の石の魔法陣を渡してもらおうか。貴様が記憶した、その脳ごと!」 アルケミスが手を伸ばし、空間転移で秀城の記憶を奪おうとした。
「させるか!【時空安定化フィールド】!」 秀城は、プロトアクチニウムとアメリシウムの力で、アルケミスの空間転移を完全に無効化した。
「ほう、やはりその力も手に入れたか!だが、力押しならどうだ!」 アルケミスは、制御下のプルトニウムの力で、超重力の奔流を放った。秀城は、崩壊中和結界で対抗するが、アルケミスの力はあまりにも強大で、結界が軋み始める。
「ジンク、オクシア、ナトリ、アメリ、ガリオさん!総力戦だ!奴をここで止める!」
秀城の仲間たちも、一斉にアルケミスに攻撃を仕掛けた。だが、アルケミスはプルトニウムの力で生成した黒い障壁で、全ての攻撃を弾き返した。
「無駄だ!貴様ら雑魚元素の力では、アクチノイドの王である私の力には届かん!」
アルケミスは、秀城が記憶した魔法陣を奪うため、秀城本人に狙いを定めた。
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